【神戸ストークス】“生え抜き” 道原・谷と来季も契約

■8選手と契約継続

男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)神戸ストークスは5月31日、道原(どうはら)紀晃キャプテン(34歳)との契約継続を発表した。

神戸ストークス (右)13道原紀晃、(その左)9谷 直樹、 /©B.LEAGUE

チーム生え抜きの道原は2012年にチームの前身「兵庫ストークス」に入団。
来シーズンはストークス13年目となる。

道原は「関わったすべての人への感謝を忘れず、全力でプレーします。神戸はもちろん、兵庫県全体を盛り上げるために皆さん一緒に戦っていきましょう!!」とコメントした。

また道原より1年早くストークスに入団した前キャプテン・谷直樹(35歳)も契約継続が決まり、14年目のシーズンを迎える。

谷は「若手と切磋琢磨しながら、チームの勝利のために闘うことを誓います」とコメントした。

このほか日本人選手の中西良太(35歳)、渡邊翔太(30歳)、綱井勇介(28歳)、川島聖那(24歳)、金田龍弥(23歳)と、帰化選手のカロンジ磯山パトリック(24歳)の契約継続が決まった。

さらに、京都産業大に在学しながら「特別指定選手」として2試合に出場した藤原瞭我(りょうが)と選手契約を結んだ。

藤原は京都府出身で22歳。
身長178㎝で、ポジションは司令塔を務めるポイントガード。

■HCは契約満了

一方、外国籍選手のトレイ・ポーター、ジョーダン・キャロライン、マックス・ヒサタケと、杉山裕介は自由交渉選手リストへ公示された。

ベテラン松崎賢人(36歳)は現役を引退した。

2シーズン、チームを率いた森山知広ヘッドコーチは契約満了となり、来シーズンは新しいヘッドコーチのもとで戦う。

神戸ストークス(ワールド記念ホール)/©B.LEAGUE

森山氏は「今シーズンは、外国籍のケガや選手の入れ替わりなど
場当たり的に対応しなければならないことが多く、苦しいシーズンとなり、結果としてプレーオフに進出できずに終わってしまいました。
その中でも、選手・スタッフは本当に"チーム"として崩れず最後まで諦めずにプレーしてくれました」とコメントした。

■観客が大幅増

神戸ストークスは今シーズン29勝31敗(勝率.483)。
B2では過去ワーストの地区5位に終わり、プレーオフ進出を逃した。

神戸ストークスの年度別成績

しかしホーム最終戦(4/21)でB2最多記録の6454人が入場するなど、今シーズンは観客数を大きく伸ばし、目標としていた「ホーム入場者平均3000人」をクリアした。

新しい本拠地「ジーライオンアリーナ神戸」(神戸港第2突堤に建設中)の来春開業と合わせ、新しいトップリーグ「Bプレミア」(2026年スタート)に参入するための条件を満たしつつある。

株式会社ストークスの渋谷順社長は3000人クリアについて、「難易度は高かったが、兵庫県、神戸市、経済界、バスケットボール協会、たくさんの方々の力を頂戴できた。感謝しかない」と語った。

またチームについて、「今シーズンは総合力が足りなかった。来シーズンはとにかく準備、準備、準備だ。一つ一つ、緻密に積み上げていく」と力を込めた。
(浮田信明)

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