沖縄県民おなじみ「チューリップ」ポーク 缶詰ロゴあしらった公式Tシャツが人気 本部町などで販売「旅行のいい思い出に」

 【本部】チューリップポークのロゴをあしらった国内初の「公式」Tシャツが本部町崎本部塩川の「長寿そば」などで販売されている。チューリップを製造するダニッシュ・クラウン社(デンマーク)の日本法人と長寿そばを経営するワイズ農園(沖縄市、湯瀬愁子社長)が4月、ライセンス契約を結んだ。早くも1万着近く売れているという。

 湯瀬社長によると、チューリップ側は当初ライセンス契約には乗り気ではなかった。チューリップの輸出の9割は沖縄向け。すでに県内では十分過ぎる知名度があり「これ以上広める必要はないという感じだった」。沖縄を訪ねた思い出をきちんと残してもらいたいとの湯瀬社長の思いを伝えると、前向きな対応になったという。

 販売するのは、黄色地に紺の「TULIP」と三つの赤い花があしらわれたロゴ入りTシャツ。湯瀬社長がデザインした3種類にS、M、Lの3サイズ(各2970円)がある。今後は外国人向けにさらに大きなサイズも製作予定という。長寿そばのほか農園のホームページ、国際通りの土産品店などで販売しており、6月以降は販路を拡大する予定。

 チューリップのデザインを使った類似のTシャツはほかにもあるが、湯瀬社長は「正式ライセンスを受けているのは私たちの製品だけなので、沖縄旅行のいい思い出にしてもらいたい」と期待した。(北部報道部・前田高敬)

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