警察官2人がクマに襲われた秋田・鹿角市の山林でクマ1頭を捕獲 目撃されていたクマとは別の個体か

秋田朝日放送

警察官2人がクマに襲われた秋田県鹿角市の山林で31日市が設置した箱わなにクマ1頭が入っているのが確認されました。目撃されていたクマとは別の個体とみられ鹿角市は引き続き注意するよう呼びかけています。

鹿角市によりますと、31日午前5時45分ごろ市内の十和田大湯の山林に設置した箱わなにクマ1頭が入っているのを地元の猟友会が確認しました。捕獲されたクマは体長約1メートル10センチ、4才ぐらいのメスでその場で駆除されました。

周辺では15日タケノコ採りのために山に入った男性が行方不明となり、18日には倒れていた行方不明の男性を運び出そうとした警察官2人がクマに襲われけがをしました。

その後運び出された男性の遺体には大型動物にかまれたような傷があり、クマに襲われ死亡した可能性があります。男性の衣服には動物のものとみられる黒い毛が付いていました。秋田県はこの毛がクマのものか確認を進めるとともに31日駆除されたクマの毛や肉からDNA鑑定を行い個体の特定を進める方針です。

周辺では親子とみられるクマ2頭が目撃されていましたが、捕獲されたクマには子グマに授乳したあとがなく目撃されていたクマとは別の個体とみられています。鹿角市は山林には捕獲された以外にもクマがいるとして引き続き箱わなを設置し周辺には絶対に立ち入らないよう呼びかけています。

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