関西学生陸上 五輪内定の競歩・柳井綾音選手が日本学生新記録で3連覇!立命館大の女子は3年連続総合優勝!

5月23日から4日間、京都市右京区のたけびしスタジアム京都で行われた関西学生陸上対校選手権。
パリオリンピックに内定している選手や6月に行われる日本選手権で活躍が期待される選手らが躍動しました

女子1万メートル競歩決勝には、立命館大学3年でパリオリンピックの新種目・競歩リレー
日本代表に内定している柳井綾音選手が登場。
5月上旬から中旬にかけてフランスとスペインに遠征し、トップ選手にもまれながら刺激を受けてきました。
レース5日前に帰国したばかりで、十分に準備ができていない中でのレースでしたが序盤から一人飛び出し独走状態。
海外遠征中に20キロのレースで自己記録を1分以上縮めるなど、ヴァージョンアップした姿を披露するかのような歩きで、去年6月に自らが作った日本学生記録をおよそ6秒更新し、この大会3連覇を達成。
パリオリンピックへ弾みがつく結果となりました。

【声】立命館大学 3年 柳井綾音 選手
「この応援っていうところが、この関西インカレでしか味わえないと思っているので、しっかり結果を出すっていうところを目標に歩きました。
やっぱり注目をされている分、期待されているって思っているので、その機会っていうところを自分的にはいい方向に捉えて挑むことができました。
6キロ過ぎてから4分30秒かかるっていうところが課題だったので、それが今回も課題として分かったので、そこを修正してオリンピックに備えたいなって思いました」

女子100mハードル決勝に登場したのは、立命館大学1年の福井有香選手。
6レーンを走ります。
和歌山の桐蔭高校3年生の時は、ケガに苦しみました。
ただ、冬の練習で走力に磨きをかけた成果を発揮し、優勝にはあと一歩届きませんでしたが、自己ベストを更新する走りをみせました」

【声】立命館大学 1年 福井有香 選手
「後半バランス崩して優勝できなかったのがすごく悔しいです。
今年の目標は全日本インカレで優勝することが目標なんですけれども、まず冷静にレース運びができるようなタイムが速いとはまた違う強さも身につけたい」

女子1500m決勝には立命館大学から、去年の覇者で2年の太田咲雪選手と、去年のインターハイに出場したルーキー2人が出場。
また800mで日本選手権2年連続決勝に残っている京都教育大学3年・長谷川麻央選手にも
注目が集まりました。
レース序盤、その4選手が集団の前でレースを引っ張ります。
残り2周の手前で、去年このレースを制している太田が先頭に出ます。
そして残り1周の鐘が鳴るとここからは大混戦!
最後の直線でギアをあげた長谷川がまとめて一気に抜き去り優勝!
2日後に行われた800mのレースで2冠を狙いましたが、、、、
惜しくも3年連続となる2位と2冠こそはなりませんでしたが、今後につながる結果となりました。

【声】京都教育大学 3年 長谷川麻央選手
「日本選手権で2年連続で決勝には残れていますが、どっちも7位だったので、表彰台にのるのと全日本インカレで去年は2位だったので、優勝を目指して頑張りたいと思っています」

女子1万メートル決勝には、立命館大学の3選手が出場し、長距離の主将を務める4年の村松灯選手が優勝を果たすと、ほかの2選手も2位、3位と続き、表彰台を独占しました。
そして5000メートルにも出場した村松選手は、後輩の1年・池田悠音選手に終始マークされながらも最後は振り切り2冠を達成。
ことしは個人種目、そして駅伝でも更なる高みを目指します。

【声】立命館大学 4年 村松灯 選手
「2冠を目標にはしていましたが、本当に実現できてすごくうれしいです」

今後は、全日本インカレで1 万メートルで優勝することと、全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝で区間賞を取ってチームで優勝することが目標です」

最後はパリオリンピック出場に期待がかかる立命館大学4年で女子陸上部のキャプテンを務める山本亜美選手。
レースでは日本選手権3連覇中の女王の貫録を見せつけ、この大会を4連覇。
しかし、レースの内容に関しては記録が出せず、悔しい表情で振り返りました。

【声】立命館大学 4年 山本亜美選手
「大会新がちょうど57秒1だったので、56秒台ぐらい出して、来月の日本選手権にいい流れで迎えたかったのですが、きょうは風がすごい強くてタイムを狙えない環境だったので、全力では走ったんですけれど、結果がついてこずっていう形でしたね。
ことしは緊張せずに日本選手権という場を楽しんで、いいタイムで走ってパリ決めちゃったぐらいの感じで自分の走りにワクワクしたような感じで挑めたらなって思っています」

立命館大学女子陸上部は、総合力の高さをみせて3年連続総合優勝に輝き、次は日本インカレでも総合優勝を狙います。

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