江戸時代にあった『珍しい仕事』5選 現代では考えられない意外な職業とは?

現代ではない職業があった、江戸時代

現代は、さまざまな仕事があります。幅広い分野の仕事があるので、おそらく自分が知らない仕事もあると思っている人が多いですよね。江戸時代も現代にはない初めて聞くような仕事がたくさんありました。どのようなものがあるのか、チェックしてみましょう。

江戸時代にあった『珍しい仕事』5選

江戸時代にあった珍しい仕事とは、以下のものがあります。

1.鋳掛屋

鋳掛屋は「いかけや」と読み、町から町へと回りながら穴が開いた鍋などを修繕していた職業です。江戸時代は鍋類が非常に貴重な調理器具で、手作りなので購入するとき高額でした。現代のように安価な価格ではなかったので、一度購入したものを修繕しながら継続使用していたのです。

そこで活躍していたのか、鋳掛屋です。すり減った鍋の底や穴などを修繕し、収入を得ていました。

2.穴蔵屋

穴蔵屋は、穴を掘る仕事です。それが仕事になるのかと思うかもしれませんが、ただ穴を掘る工事的な分野の仕事ではありません。穴蔵屋とは、簡易的な地下倉庫を作る仕事です。

依頼主は商人であることが非常に多く、仕事で儲けた金や銀を貯蔵するための倉庫を作っていました。江戸は火事が多く、燃える素材で倉庫を陸上に作るよりも、地下倉庫を作った方が丈夫で燃える心配がなく、安価な価格だったので人気がありました。

3.一人相撲

読んで字のごとく、一人で相撲を取る仕事です。そんなことができるのかと思うかもしれませんが、一人で力士二役をこなす斬新な芸として広まっていました。江戸時代では、相撲は爆発的人気を誇るスポーツ。そこのあやかって誕生した芸です。

4.損料屋

損料屋は、現在でいうところの、レンタルショップです。生活必需品などの貸し出しを行い、生計を立てていました。対象になっていたのは、独身の町人や足軽です。昔から物を貸すという仕事は人気が高く、損料屋の延長でレンタルショップがある可能性もあります。

5.薬売り

現在で薬というと、調剤薬局や病院での処方、ドラッグストアなどでの購入が当たり前です。江戸時代では、薬を集めて売るのではなく、薬を売っているところに買いたい人が足を運ぶというシステムでした。

  • いもり売り…黒焼きにしたいもりを、惚れ薬として販売していた
  • 孫太郎虫売り…ヘビトンボというセミのような虫の幼虫を使った薬を、滋養強壮剤として販売していた
  • 赤蛙売り…赤蛙や柳虫の皮をはいで、醤油を塗って焼いたり乾燥させて子ども用の薬として販売していた

今では考えられないような材料で、薬が作られ売買されていたようです。

まとめ

江戸時代は、現代では考えられないような仕事がたくさんありました。さらに多くの職業を調べてみると、豆知識がたくさん増えて会話が広がりやすくなるかもしれませんね。

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