地震から6月1日で5か月 高岡市伏木&吉久 液状化の被害を受けた住民たち出水期前に不安 富山・高岡市

能登半島地震から6月1日で5か月が経ちます。県内では、徐々に復旧・復興に向けた動きがみられますが、液状化の被害を受けた住民たちは出水期を前に不安を抱えています。

記者:「高岡市伏木地区は5か月前と変わらない光景です。30日ようやくボーリング調査が始まりました」

能登半島地震で液状化による被害が深刻だった高岡市伏木地区。市が管理する道路や配水管は仮の舗装を終え、液状化対策として地質や地下水の状況を調べるボーリング調査が始まっています。

一方、宅地への被害は住民が自ら修繕しなければならないため5か月が経った今も手つかずの場所が多く残っています。こちらの住宅では敷地内を通る配水管を直しましたが液状化で地盤が下がったため…

住民(夫婦):「雨降ったら溢れてね」

Q.生活自体は大丈夫ですか?

住民:「精神的な疲労だろうね。みなさん。周り人が住まなくなってくるし」

住民インタ:「市としてもどうしようもないが分かるんですけどまず伏木、本当にひどいの見て下さってるのか。いくらり災行っても下水は関係ないですよ。自分たちでしてくださいって言われれるし。壊してよそ引っ越した方もいらっしゃいますけどそうなったら町なくなっちゃう」

同じく液状化の被害が深刻だった吉久地区。住宅と道路の間に最大50センチあった段差には仮の階段が整備されました。

住民:「(配水管に)水がスムーズに流れていかないんですよ。あちらの方が(地盤が)低くなってしまっている。だからどんどん水位が上がって、行き場を失った水で住宅の敷地に入っていって水が蔓延することになるんじゃないかと心配している」

【仮の水路】住民の要望を受け市は別の場所にも仮の水路が整備しましたが…

住民:「梅雨の時期になって大量の水が流れたり雑草とかが流れ始めますと果たしてこれで持つのかなという心配はありますよね。あくまでも仮の処置ですから」

市は地盤沈下した路面や破損した上下水道の復旧工事を2026年度末までに完了するとしていますが、住民はー。

住民:「この吉久の存亡がかかっているようなそんな気さえしておりますので早くインフラを整えてもらいたい。整備してもらいたいという思いが強い」

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