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広島県福山市の小学校で5年前、10代の女子児童の下半身をカメラで撮影したとして、強制わいせつなどの罪に問われている元市立学校教諭の男(51)の裁判が31日、広島地裁福山支部で開かれました。男は被告人質問で、盗撮を始めたきっかけについて語りました。
起訴状などによりますと、男は2019年から20年1月までに複数回、女子児童の下着をずらし下半身をデジタルカメラで撮影するなどしたとされます。
この日行われた被告人質問。男は教員として偶然撮影したものに、子どもの下着が写っていたことから、「自分でも撮れると思った」と述べ、盗撮を続けるようになったと答えました。
「やってはいけない」という意識もあったとしながらも、やめられなかったといい、「立ち止まって考える機会がなかったので、最低の人間だと思う」と述べました。
撮影した静止画や動画は、ハードディスクに入れて保存していましたが、見返したことは一度もないということです。
男は、逮捕後に妻と離婚し、いまは、再犯しないよう臨床心理士の指導のもと専門のプログラムを受講している状況だということです。
男は「一度も(事件のことを)忘れずに、自分の醜さや被害者のこれからの回復を祈り続けるしかないと思っています」と声を震わせながら話しました。
次の裁判は6月14日に開かれ、検察側の論告が予定されています。