【ルーミーvsソリオ】「初期費用」や「燃費」なども考えると、ランニングコストはどちらが安いですか?「5年以上」は乗りたいと考えています

ルーミーの初期費用は175万円以上かかる?

トヨタのルーミーはコンパクトでありながら「おうちのお部屋」のような空間を持ち、快適な走行性能を備えた車として子育て世帯など幅広い層に人気な車の1つです。性能や各種オプションの有無などによって価格が変化し、エントリーモデルとされている「X 2WD」の車両本体価格は156万6500円です。

ボディカラーは追加料金がかからないものを選択し、その他のオプションも全くつけない場合は税金や諸費用を合わせると支払い総額は175万2610円となります。

高性能のグレードを選択し、オプションもつけるほど支払い総額は上がります。

例えば、車両本体価格が200万円以上する「カスタムG-T」を選び、ボディカラーは7万7000円の追加料金がかかる「ブラックマイカメタリック×パールホワイトⅢ(X99)」にすると支払い総額は233万1110円です。

ほかにも、カーナビやドライブレコーダー、ETCなどのオプションを追加すると金額は上がります。

ソリオの初期費用はルーミーより高い?

ソリオもルーミー同様にコンパクトさを維持しつつ、広い室内や荷物室を備えた人気車種の1つです。こちらも複数のモデルが用意されており、性能やオプションの内容などによって支払い総額は変わります。

例えば、車両本体価格が最も安いGモデル(164万7800円)の「2WD・CVT」タイプを選び、ボディカラーは追加料金がかからないもの、販売店やメーカーオプションは何も選択しない場合は税金や諸費用込みで182万1185円です。

ルーミーのエントリーモデル「X 2WD」の支払い総額と比べると約6万8500円高くなります。初期費用のみ考えると「ソリオよりルーミーがお得」となるかもしれませんが、マイカーは駐車場代やガソリン代、定期的なメンテナンスや修理代などの維持費がかかります。

これらは生活環境や車の使用頻度などによって大きく左右されることも多いため、初期費用のみで判断するのは簡単ではありません

燃費はどのくらい?

車を使用する際に燃費が気になる人も多いかもしれません。それぞれのエントリーモデルでWLTCモードを使う場合の燃費消費率は以下のとおりです。

__・ルーミー(X 2WD):1リットルあたり18\.4キロメートル
・ソリオ(G 2WD・CVT):1リットルあたり19キロメートル__

仮に、常にWLTCモードで1万キロメートル走行した場合、ガソリン代はいくらかかるのでしょうか?

資源エネルギー庁が公表しているデータによると2024年5月20日時点におけるレギュラーガソリンの店頭小売価格は1リットルあたり174.8円となっています。ルーミーはガソリンを約543リットル、ソリオは約526リットル消費するため、前者は約9万4916円、後者は約9万1944円かかる計算です。

実際には市街地や郊外、高速道路など走行環境によって燃料消費率は変化するため、ホームページなどで掲載されている燃費の数字が良いからといって実際もお得になるとは限りません。ただし燃費が良いほどガソリン代を節約できる可能性が高くなるので無視できないポイントです。

まとめ

本記事では、ルーミーとソリオを比較して、主に価格面でどちらが得になるのか解説しました。一見すると「そんなに大きな違いはない」と感じるかもしれませんが、選ぶグレードや車の使用、生活環境によって維持費が大きく変わる可能性もあります。

5年以上乗ると定期的なメンテナンスはもちろん、場合によっては故障するおそれもゼロではないでしょう。価格だけでなく性能やデザインなどの違いも考慮して用途や好みに合わせて選ぶことをおすすめします。

出典

トヨタ自動車株式会社 ルーミー 価格・グレード
スズキ株式会社 ソリオ 価格・グレード
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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