熊本電気鉄道、熊本バスなど全国交通系ICカードを2024年内にサービス停止へ クレジットカード決済等のタッチ決済機器を導入

熊本電気鉄道・九州産交バス・産交バス・熊本バス・熊本都市バスなどは、各社が運行する路線バス、熊本電気鉄道の電車での決済手段について、全国交通系ICカードを停止し、新たにクレジットカード等のタッチ決済などの導入する方針を固めた。

5月23日付で熊本県と熊本市に要望を行っており、現時点での詳細を発表した。

2024年内に「くまモンのICカード」を除く全国ICカードのサービスを停止し、熊本県と熊本市の支援が得られれば今年度中にタッチ決済等が可能な読取機器の導入を予定する。

こうしたことに至った経緯として、2023度の利用率が「くまモンのICカード」は路線バスと熊本電鉄での利用が51%に対し、全国ICカードの利用は24%に留まること。今後、インバウンドの増加に伴うキャッシュレス決済の多様化やスマホ決済の利用増加等の昨今の状況を考慮し、より多くのニーズに応えられるよう全国交通系ICカードの代わりにタッチ決済等が可能な読取機器の導入を目指すことになったという。またコスト面においても既存の機器を更新することに比べ、約半分のコストで更新が可能であることから、経営の効率化を実現できるとしている。

新たに導入する端末には、QRコードを読み取りできるカメラを設置。MaaSアプリ等を活用したQRコード利用も技術的に可能となることからデジタルチケットを用いて乗車ができるようになる。ただし、PayPay等のQRコード決済については現時点では導入の予定はないとしている。

サービスの詳細や具体的なスケジュールが整い次第改めて公表する。

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