アメリカ人「正直言っておいしくない」 母国の味を否定 日本で食べたいと熱望するグルメとは

アメリカからやってきた親子。(右から)トラヴィスさんとソーヤさん【写真:Hint-Pot編集部】

自分の国で食べられるものでも、本場の味と比べるとまったく違うことに驚くことがあります。アメリカからやってきた親子は、母国では味わったことがない日本の食文化を楽しみにしていました。また、日本で食べるのを心待ちにしていたグルメもあるのだとか。いったい、どんなものを食べる予定なのでしょうか。

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男ふたりで誕生日旅行 息子は畳の部屋に興味津々

アメリカからやってきたトラヴィスさん。7人家族ですが、今回は息子のソーラーさんとふたりだけで日本に来ました。ソーラーさんは13歳になったばかり。訪日を夢見ていた息子のために、トラヴィスさんは日本への誕生日旅行を計画したといいます。

この日は東京観光を楽しんでいましたが、翌日は箱根に足を運ぶ予定だそう。その後、関西方面もめぐるといいます。

「箱根の大涌谷で、温泉の蒸気で蒸すという黒玉子を食べてみたいと思っています。それから京都に行って、金閣寺や伏見稲荷に行きます。奈良には昔ながらの町並みが残っている場所があると聞いているので見てみたいです」

息子との日本旅行に心を躍らせるトラヴィスさん。ソーヤーさんは、予約した宿泊施設がとにかく楽しみだといいます。

「奈良で泊まる予定の施設では、畳の部屋を予約しました。日本スタイルの宿に泊まれるのがすごくうれしいです」

母国ではなかなか味わえない畳の部屋。畳の部屋にベッドが用意されているホテルもありますが、ソーヤーさんはベッドではなく、畳に布団を敷いて、い草の匂いに包まれながら朝を迎えるのが楽しみのようです。

寿司やしゃぶしゃぶ…おいしいグルメも楽しみのひとつ

どこで何をするのか、トラヴィスさんは事前にソーヤーさんと相談して計画を立てたそう。日本でどんなものを食べるのかも、決めてきたといいます。

「今夜はしゃぶしゃぶをして、別の日には焼き肉にも行きます。日本の肉文化はアメリカとはまったく違うと聞いたので楽しみです。しゃぶしゃぶは自分で肉をゆでるんですよね? どういうことか想像できないけれど、ワクワクしています」

日本の鍋料理のひとつとして、外国人にも人気のしゃぶしゃぶ。薄切りにした牛肉や豚肉、野菜などを自分でゆでながら食べるスタイルに、新鮮さを覚えることもあるようです。アメリカでは、かたまり肉が主流で、薄切りの肉は一般的なスーパーマーケットなどにはあまり売られていません。そのため、薄切り肉が食べられるのも、貴重な体験のひとつなのかもしれません。

ほかにも、トラヴィスさんには、日本で絶対に味わいたいと思っているものがありました。それは、寿司。アメリカでも食べられますが、どうしても日本で食べたい寿司ネタがあるといいます。

「僕は寿司が大好きで、なかでも中トロが楽しみです! 寿司はアメリカでも食べられますが、トロを食べたことがないんです。それに、アメリカの寿司は正直言ってあまりおいしくないから……」

トラヴィスさんは日本の寿司に興味津々【写真:Hint-Pot編集部】

寿司は、世界的に愛されている日本食。今ではさまざまな国で食べられるようになっていますが、本場の味を求めて日本へやってくる外国人観光客は少なくありません。母国で食べられる寿司ネタを食べても、新鮮さや味のクオリティに違いを感じることもあるようです。

トラヴィスさんとソーラーさんの旅はまだ始まったばかり。これから訪れる先々で、おいしいものをたくさん堪能してほしいですね。

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