美容費の正解メリハリはこれ! プロが教える、プチプラでもいいコスメ、お金をかけるべきコスメ

By 日熊 太志

なにかと物価高のご時世ですが、今春からとうとうコスメの値上がりも目立つようになり、より一層、美容費の使い方に頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、美容費の効果的な割り振り方をレクチャー。プチプラでも十分なコスメと、逆にお金をかけて後悔しないコスメを美容師の日熊大志さんに教えていただきました。

プチプラでも十分なコスメは、この3つ!

プチプラで十分なアイテムのひとつは、練りもののチークです。練りもののチークに限らず“指で直接ふれて使う化粧品”は、雑菌が繁殖しやすいため、使用期限が短くなるので、プチプラで十分なんです。そのなかでもとくに“練りもの”のチークに関しては、プチプラでも発色がよいものが多いので、魅力的なコスメでもあります。プチプラな分、予算を気にせず多色を使い分けられるので、おすすめです。

ふたつめは、アイブロウ。ふだんハイブランドのアイブロウも使っていますが、長年愛用しているおすすめのプチプラアイブロウがあるんです。それは、ケイトの「アイブロウペンシル BR-3」。このカラーは、肌なじみがよく、非常に描きやすいので失敗もしにくいです。またアイブロウの“下書き”としても使えます。
アイブロウペンシルは、安い、高いに関わらず、表面が酸化してすぐに描けなくなってしまうものもありますが、そういうトラブルもない点が本当に優秀です。

3つめは、眉マスカラです。眉マスカラは、プチプラとハイブランドのアイテムで、基本的に大差がありません。なので、プチプラの眉マスカラは、非常にコスパがよいです。ブラシの好みがあると思いますので、値段というよりもブラシの使いやすさや、色の好みで選びましょう。まずは、個性的な色ではなく、シンプルなブラウン系で使い比べをすると、自分にとってベストなプチプラ眉マスカラが見つかると思います。

お金をかけるべきコスメはこの3つ!

お金をかけるなら、なんといっても“ファンデーション”です。肌は、メイクをする皮ふの90%を占めています。その最大面積を占める肌をメイクするファンデーションは、最重要アイテムです。ファンデーションは、成分によって大きく質感が変わります。とくにキメの細かさを重視するのであれば“ハイブランド一択”です。年齢を重ねるにつれて肌質は落ちていくため、肌質をケアしながら美しく整えてくれる“ハイブランドのファンデーション”をおすすめします。

基本的にはスポンジを使い、しっかりと叩き込むのがポイント! そして、顔全体にベタっとつけず、目の下のほほをしっかり塗ってから、全体に伸ばしていきましょう。

お金をかけるべきアイテムふたつめは、“フェイスパウダー”です。メイクの最上層にくるコスメであり、メイク全体の質感を左右するため、これも最重要アイテムです。単に、メイク崩れを防ぎたいというレベルであれば、プチプラでもよいですが“肌質の向上”を目指すなら“ハイブランド一択”。

おすすめは、「Miss9」。美容液を粉にしたフェイスパウダーで、肌がとてもみずみずしくなります。あとは、「エレガンス」もおすすめ。エレガンス定番の多色パウダーも、仕上がりがプチプラとはまったく異なります。

3つめは“アイシャドウ”です。基本的に、ハイブランドのアイシャドウは“キメが細かい”のが特長。プチプラとの差は歴然であり、プチプラのアイシャドウは粉の粒子が大きいため、年齢を重ねた肌とは、じつは相性が悪いんです。そのため、大きいラメが入っているものは、肌にフィットすることなくシワに入り込んで、違和感が残る仕上がりになりやすいんです。ハイブランドのアイシャドウは粒子が細かい分、肌にしっかりと色がのります。アイシャドウは、発色がよく華やかなので、フィットしているかどうかというのは、案外目立ちやすいんです。ですから、アイシャドウは“ハイブランド一択”がおすすめです。

年齢を重ねれば重ねるほど、粉ものはハイブランドがよいということがわかりますね。ぜひ参考にして、美容費を効果的に使ってくださいね。

取材・文/高田空人衣

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