ヤーヤドー! ミナト神戸に「弘前のねぷた」 高さ8m、扇形の灯籠練り歩き

神戸港を背に練り歩きをする弘前ねぷた=31日夜、神戸市中央区東川崎町1、高浜岸壁(撮影・笠原次郎)

 国の重要無形民俗文化財に指定されている青森県弘前市の「弘前のねぷた」をPRする催しが31日、神戸市中央区の神戸ハーバーランドの高浜岸壁であった。高さ約8メートルの扇形の灯籠「ねぷた」が太鼓や笛の音に合わせて巡行し、ミナト神戸に祭りの活気を伝えた。

 フジドリームエアラインズが2020年に神戸-青森間で就航したのを受け、弘前市が22年から開催。今年で3回目となる。

 日没とともに、ねぷたのぬくもりのある光がともると、勇壮な和尚や美人画が浮かび上がった。法被姿の人々が引き、岸壁沿いの往復約400メートルをゆっくりと練り歩いた。「ヤーヤドー!」。力強いかけ声と色鮮やかな灯籠に、観客から拍手と歓声が起こった。

 ねぷたは1日午後8時にも巡行を予定。2日午前10時半~午後2時には、ねぷた囃子の披露などがある。(森下陽介)

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