学生団体が企業と協定 熱中症予防へ啓発活動 鎌倉市

25日に実施した調印式=由比ヶ浜海岸

鎌倉で環境活動や地域振興に取り組む学生団体「ニューコロンブス」は5月25日、宅配水事業を展開する(株)ウォーターネットと、社会問題の解決や啓発活動を目的とした包括連携協定を締結した。両者は今後、熱中症予防の取り組みやリサイクル・アップサイクルに関するワークショップなどで連携を図っていく。

鎌倉在住の学生を中心に127人が在籍するニューコロンブス。4年前に発足し、ビーチクリーンやマイクロプラスチックでのキーホルダー作り、高齢者向けスマホサロンなどを企画する。

協定締結の契機となったのは、都内で昨秋開催されたSDGsの展示会。ニューコロンブスの活動展示に(株)ウォーターネットが感銘を受け、ニューコロンブス主催のビーチクリーンでのウォーターサーバーの提供、同社が制作した熱中症や水分補給の豆知識が学べる「ひと涼みかるた」の活用などで、熱中症予防を進めていく。

ニューコロンブスの菅野匠吾船長(20)は「全国展開している企業から声がかかったのがうれしい」と喜び、ウォーターネットの佐藤英夫社長(52)は「学生の力を借りながら、SDGsの取り組みを強化していきたい」と話した。

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