生田斗真、壮絶な演技を『告白』かわぐちかいじが絶賛「すごい映画になった」

『告白 コンフェッション』原作のかわぐちかいじと主演の生田斗真

生田斗真が31日、都内で行われた映画『告白 コンフェッション』(全国公開中)の初日舞台あいさつに登壇。原作コミックの作画を担当したかわぐちかいじが、生田の壮絶な演技を絶賛した。この日は、ダブル主演のヤン・イクチュン、共演の奈緒山下敦弘監督が登壇した。

本作は「カイジ」などの福本伸行と、「沈黙の艦隊」などのかわぐちかいじによるサスペンスコミックの実写映画化。親友の浅井啓介(生田斗真)との雪山登山中に遭難したリュウ・ジヨン(ヤン・イクチュン)は死を覚悟し、同級生・西田さゆり(奈緒)を殺害したと啓介に告白するが事態は急展開。一命をとりとめ、山小屋で救助隊を待つことになった二人の間に不穏な空気が流れ始める。

のっけから生田が「辛い撮影も眠い撮影も、この日のために頑張ってきたようなものなので、頑張りが報われることを嬉しく思います。実は暑い撮影でもあったんですよ。去年の5、6月ごろに撮っていたので、暑くてたまらなかったです」とボヤいてみせると、ヤン・イクチュンは「しっかりしろ!」と一喝して笑いを誘いつつ、「僕は楽しかったです。生田さんにずっと矢を向けている感じだったので、撮影は大変でしたが、生田さんがわたしの矢をしっかり受け止め、投げ返してくれたので楽しく撮影できました」と感謝した。

原作が漫画ということで、生田は「目が印象的で、瞳孔が開いているような、焦ったような目の表情を、なるべく漫画に近づけないかと研究しました」と役づくりを明かすと、ヤン・イクチュンは「原作と台本を知ったうえで、どうしたらより斬新で新しい認識を作ることができるかが大事だと思いました」と演じる上での考えを示した。そんな二人に対して、原作者のかわぐちは「狂気に至るまでの人間性をギリギリに保った人間たちの話なんですね。観ていてつらいんです。生田さんとヤンさんが、人間性ギリギリのところを上手く表現して、すごい映画になったと思います」と賛辞を口にする。

また、かわぐちが生田について「テレビや雑誌で見ていて、いい男だなと思っていました。美男子という感じ。主人公は最後は追い詰められて、地獄のような状況でのたうち回り、泣き叫ぶんですが、そういう役をやって大丈夫なんだろうかと不安になりました。女性ファンが多いと聞きますので、影響を与えたらまずいと心配がありました」と心配する一幕も。生田は思わず客席に向かって「大丈夫ですよね?」と確認し、盛大な拍手をもらうと「ありがとうございます」と安どの表情。ヤンからは「半分(の拍手を)、僕にお願いします」とおねだりされていた。(錦怜那)

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