日本版ライドシェア 広島で開始 県タクシー協 移動手段確保に責任

出発式後に営業に向かう日本版ライドシェアの自家用車=広島市

 タクシー会社の運行管理で一般ドライバーが有償送迎する「日本版ライドシェア」が31日、広島都市圏(広島市と隣接5市町)でスタートした。初日のサービス提供は広島市内の1社にとどまったものの、他に14社が国の許可を得ており拡大する見通しだ。

 広島県タクシー協会は同日、今後実施予定の2社も含めた出発式を広島市内で開催。あいさつで信原弘協会長が「日本のタクシーが有する安全安心のノウハウを生かし、移動手段確保に責任を持ち取り組む」と語り、営業運転する自営業男性(41)=同市西区=は「安全安心を最優先に乗客を運ぶ」と宣言し、自家用車で出発した。

 広島都市圏での日本版ライドシェアは、タクシー不足が顕著とみられる毎日夕方から夜が対象で、曜日ごとに実施可能な台数が割り当てられている。上限の最多は金、土曜の各110台で最少は月~木の各50台。

 日本版は東京、京都などで4月に始まった。広島都市圏は国が中四国地方で唯一導入先に指定した。

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