佐藤流司、 映画『邪魚隊』は「コールドシャワー」 ボケ連発に小柳心もアシスト

映画『邪魚隊/ジャッコタイ』の初日舞台挨拶が5月31日、東京・新宿バルト9にて行われ、佐藤流司、阿久津仁愛、橋本祥平、小柳心、廣瀬智紀、高田夏帆、玉城裕規、永井大が登壇した。

映画と舞台を完全連動させるプロジェクト・東映ムビ×ステによる“ミュージカル時代劇”。死刑免除と引き換えに、幕府から危険な闇仕事を任される隠密部隊・邪魚隊の暗躍を描く。

主演の佐藤が「このような晴れ舞台に私たち立たせていただきまして、本当にありがたいと思っております……今日は雨の日ですけどね」と挨拶すると、小柳が「あははは、面白いね!」と大きな声で援護。さらにはMCから阿久津へ話が振られると、「そうですねぇ」と佐藤がカットインするなど、序盤からわちゃわちゃと楽しそうなキャストたち。

死刑囚という設定について、佐藤は「追い詰められる人間を見ると『頑張れ!』みたいな感じになるじゃないですか。日本人にはわびさびが昔からあって、逆境とか、散りゆくものに、熱いものを感じる」とコメント。橋本は「名前からして悪そうな集団ではあるけれど、見ているお客様に『愛くるしい集団だな』って思ってもらえるような集団でありたいと思いながら撮影に臨みました」と語り、廣瀬もそれに同調する。

堅物な田舎武士を演じた阿久津は「時代劇自体が僕は初めてだったので、袴を着て、刀をさして、という所作から指導していただきました」と充実の表情。歌姫を演じる高田は「Instagramにユーミンさんの『優しさに包まれたなら』を歌っているのをアップしていたら、それを見たスタッフさんが声をかけてくれた」とオファーの経緯を明かし、小柳の「夢あるね~」という言葉に「載っけていてよかったと本当に思ってます」と笑顔を見せた。

怪しい集団の教祖の用心棒を演じる玉城は「ふだんから怪しいって言われるので、等身大で立たせていただきました(笑)」と自虐気味に語り、劇中に登場するのは「玉城でもあります。プライベートでもヤツが歩いてると思っていただければ」とメッセージ。徳川吉宗を演じた永井は「踊るんですよ、将軍が。踊るんです」と強調し、「馬の上で踊るのか、それとも下で踊るのか」と期待を煽った。

映画のキャッチコピーは「悪党には悪党を」。これにちなんで、MCから「自分なりの“〇〇には〇〇を”を教えて」とリクエストが。永井は「将軍にはダンスを」と劇中の役柄をアピールし、玉城は「泡盛には塩を。海水みたいな味がするので是非」とこだわりを明かす。

高田は「高田には阿久津を!」と気になるフレーズを口にし、「私たち実は10年前に共演していたんですよ」とニッコリ。しかし、「阿久津くんのデビューのきっかけになったジュノンボーイコンテストで……」と説明しようとしたところ、「もしかしてインタビューしたの!?」と佐藤。実は、直前の舞台挨拶でもこの話に触れたそうで、高田は「言われた! どうしよう。ダメだったかなー、この話」と反省して笑わせた。

また阿久津が「餃子には酢コショウを」と語ると、キャストたちは「わかる」と共感。小柳は「デッドリフトにはパワーグリップを」、廣瀬は「ピザにはコーラを。ふだんはコーラとか飲まないけど、ピザのときはコーラを飲みたくなっちゃう」と打ち明ける。

すると永井が突然、自身のヒジを指さしながら「ここは?」と切り出し、“ピザ”のイントネーションで「ヒザ」と答える廣瀬に、廣瀬本人も含めて会場中が大爆笑。通常は「ピザ、ピザ……」と10回言ってから間違えるのがお決まりのため、「0回で!?」「1回も助走せずに!?」とキャストたちは笑いっぱなし。

さらに佐藤は、スルメ役を演じた橋本に対して「スルメには代役を?」とニヤリ。橋本は「その通りでございます」とそれを受け入れ、「2人でチェンジチャンジチェンジしながら、スルメを一緒に作っていきました」と報告した。

また佐藤は「おまえん家の庭(にわ=には)、結構大(おお=おを)きいなぁ!」と盛大にボケるも、客席はややウケ。それを見た小柳が「そんな顔するなら、みんなもやってみたらいいよ! これでも楽屋で、みんなで一生懸命考えたんだから!」と嘆き、会場を盛り上げた。

最後に、佐藤が「私は1日2回、お風呂に入るんです。ミナモトと一緒で……あっ、(『ドラえもん』の)しずかちゃんです」と小ボケを挟みつつ、「朝にコールドシャワーを浴びるようにしてからすごく調子がいいんです。映画もコールドシャワー。大変スッキリする作品になっておりますので、何度でも(観てください)」と呼びかけ、舞台挨拶を締めくくった。

(文=nakamura omame)

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