互いの救助技術共有 県大会向け合同訓練 花巻市・奥州金ケ崎両消防本部

合同訓練で救助技術について共有する花巻市と奥州金ケ崎両消防本部の障害突破の代表チーム

 今月下旬に開催される第47回県消防救助技術大会に向け、出場する花巻市と奥州金ケ崎行政事務組合の両消防本部は、合同訓練を実施している。大会まであと1カ月を切った31日には障害突破、ほふく救出の2種目に出場する両消防本部のチームから17人が、同市石鳥谷町の花巻北消防署に集まり、訓練を通じて互いの救助技術を共有した。

 両消防本部は、障害突破、ほふく救出、引揚救助、などにエントリーし、それぞれ上位大会への出場権を獲得するため、勤務の合間を縫って昼夜問わず訓練に励んでいる。合同訓練は代表チーム同士で切磋琢磨(せっさたくま)することで救助技術の底上げを図ろうと初めて企画された。

 このうちビル火災など都市型災害等を想定した「障害突破」は、5人一組で経路に設けられた障害を協力して突破する競技。3メートルの塀を乗り越え、7メートルのはしごを登り、8・5メートルのロープを渡るなど五つの障害物ごとに部分訓練をした後に通し訓練を行い、訓練の合間には情報交換して互いのチームの長所を吸収した。

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