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昨年10月期日本テレビ系ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんの急死をめぐり、制作の経緯を調べていた日テレの社内特別チームが31日、調査の結果を発表した。
調査報告書などによると、日テレは昨年3~6月、原作漫画を連載していた小学館を通し、芦原さんとの折衝を始めた。ドラマ化にあたり、芦原さん側は原作漫画に忠実に表現すること、原作漫画が連載中のためドラマ終盤は芦原さんがあらすじやセリフを用意することなどを要求したが、ドラマ制作側は強い要求と認識しなかった。
これらの食い違いは埋まらず、原作漫画からの改変やドラマ終盤の展開などをめぐり、芦原さんの不信感が増大。脚本は1~8話を脚本家の相沢友子氏が担当したが降板し、9話、最終話を芦原さんが急きょ担当する事態に発展した。
調査は2月23日~5月30日の3か月超、日テレ関係者13人、相沢氏や小学館関係者らに実施。調査報告書として91ページにまとめた。
大規模な調査を敢行したように思えるが、日テレ局内は「ツッコミどころが満載」と非難ごうごうだ。
今後への提言として、91ページの調査報告書とは別に有識者の見解を紹介。日テレ以外のキー局元ドラマプロデューサーのコメントが物議をかもしている。
「これで怖がっちゃいけない。安全にドラマを作る方法なんてない。(中略)意見の食い違いもケンカもいろんなことがあって、プロデューサーが代表して、こういうドラマを世に問うんだと原作者、脚本家をまとめやっていかなきゃいけない。それを怖がっていたら面白いモノが出来なくなってしまう」との部分だ。
日テレ局員の話。
「芦原さんが亡くなっていながら『これで怖がっちゃいけない』はあり得ないと局内で批判が噴出しています。こういうコメントがあったとしても不適切で、カットすべきです」
調査の結果が金曜午後5時に発表されたことにも疑問の声が上がる。
「他局の平日昼のワイドショー番組がすべて終わった時間帯。仮に意図的ではないとしても、金曜午後5時に発表する必要はないです」(別の日テレ局員)
なお、小学館も自社が進めた調査の結果を「来週早々」にも発表予定という。