目標値超の有機フッ素化合物、検出報告は「スリーエムジャパンイノベーション相模原事業所」 情報公開請求で判明

相模原市の担当者(左側)から回答を受ける市民団体のメンバー=31日、同市役所

 相模原市中央区南橋本の事業者から有機フッ素化合物(PFAS)検出の報告を受けた市が十分な対応をしていないとして市民団体「相模川さがみ地域協議会」が市に申し入れを行ったことに関連し、同会が再度行った情報公開請求で、この事業者が「スリーエムジャパンイノベーション相模原事業所」だと明らかになった。また、市は31日に申し入れに回答し、同会が汚染元を明確にするための土壌調査を求めていたことについて「検討していく」とした。

 同会によると、市は2022年10月に同事業所から、事業所内の工業用井戸の水などから国の暫定目標値を超える数値が検出されたことなどの報告を受けた。同会は事案が公になっていないなどとして、▽事業者名と事業者作成のPFAS類分析結果の公開▽事業者にPFASの除去を求めること▽汚染元を明確にするための土壌調査─などを求めていた。

© 株式会社神奈川新聞社