【フェンシング】江村美咲 熱いファン集うパリ五輪でも信念崩さず「対策のしようがないし」

公開練習を行った江村美咲

フェンシング女子サーブルでパリ五輪代表の江村美咲(25=立飛ホールディングス)は、アウェー決戦でも己の信念を貫く。

パリ五輪が行われるフランスは、フェンシング発祥の地。W杯などで各国を転戦する中で「フランスのお客さんが一番熱気を感じる」と明かすように、国全体のフェンシング熱は世界トップクラス。パリ五輪でも母国の選手を一目見ようと、多くのファンが訪れることが予想される。

東京五輪を経験したとはいえ、有観客での五輪は今回が初めて。「頭の中でこんな感じかな、こんな気持ちになるかなとかはいろいろイメージしている」とした上で「普段やっている通り、周りがどんな状況でも自分のやるべきことやるだけ。対策のしようがないし『静かにしてください』と言えるわけでもないので、受け入れるしかない」と自らに言い聞かせた。

東京五輪はメダルに届かなかったが、2022、23年世界選手権は個人で金メダルを奪取。花の都での活躍も期待されるエースは「結果としての目標は金メダルを2つ(個人&団体)獲得することだが、自分を信じて試合を楽しんで、悔いなく全部出し切ることが一番の目標」と意気込む。

31日には都内で男女日本代表が練習を公開し、江村は「左足の甲を痛めてから2年弱になるが、今は比較的安定していて、ほぼ気にせず動けるぐらいまでは回復している」と順調ぶりをアピール。敵地で頂点の座をつかめるか。

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