違法電チャリとは違うのだよ! スズキが原付一種の電動モペッド「e-PO」の公道走行調査を開始、製品化は近い?

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スズキは、パナソニック サイクルテックと共同開発した原付一種の折り畳み電動モペッド「e-PO(イーポ)」の公道走行調査を2024年6 月上旬頃より実施すると発表した。

●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ

堂々と公道を走れる原付一種の折り畳み電動モペッド、発売早よ!

スズキが昨年のジャパンモビリティショーで初公開した折り畳み電動モペッド「e-PO(イーポ)」は、電動スクーターの「e-choinori」とともにコンセプトモデルではあったが、新しい原付一種の姿として注目された。また、2車ともに市販車として発売が実現する可能性が高そうと見られている。

そんな2車のうち、「e-PO」についてスズキが続報を発表した。スズキとパナソニックサイクルテックの共同開発による「e-PO」の公道走行調査を2024年6月上旬から実施するというのだ。

すでに原付一種の届出を行い、ナンバーを取得したことで公道走行が可能になっているといい、公道走行調査はスズキの本社がある静岡県浜松市を中心に行われ、実際の公道走行環境で見えた課題などざまざまなデータを収集していくという。

電動モペッドを取り巻く状況としては、警察が2024年4月より違法な電動モペッド(出力が大きすぎる電動アシスト自転車を含む)の取り締まりを強化していると言われ、一般メディアでも実際の公道でも、そうした違法走行モデルに厳しい視線が注がれている。

そんな中、バイクと自転車のノウハウを持つ国産メーカーが共同開発する「e-PO」は、多くの原付ユーザーが安心して手にすることができる1台として期待を集めそうだ。良貨が悪貨を駆逐する、そんなことがあったっていいはず。

期待の公道走行調査は5台の「e-PO」が使用され、2024年6月上旬頃より1か月の調査期間が予定されている。続く吉報を心待ちにしたい!

e-POは小さな保安部品や前18/後20インチタイヤを装備

ベースモデルと思われるパナソニックサイクルテックの「OFF TIME」。バッテリー容量8.0Ahで走行距離30~53km(モードによる)を実現し、価格は15万8000円。

折り畳み電動モペッドのe-POは、パナソニックサイクルテックの「オフタイム(OFF TIME)」という電動アシスト自転車がベースと思われ、これに前後ディスクブレーキやフェンダー、デジタルメーターなどを増設している。

走行モードは3種類。原付一種並みの動力性能を発揮するフル電動モード、電動アシスト自転車のような“24km/hまでしかアシストできない”といったルールから解き放たれたアシストモード、そして保安部品の電源をONにしながら人力のみで走るペダル走行モードがある。

元々は自転車に小さなエンジンを搭載したことからはじまった“原動機付自転車”のカテゴリーだが、このe-POはある意味で原点回帰したものと言えるのかもしれない。

e-PO のスペックとスタイリング&ディテール解説

主要諸元■全長1520 全幅570 全高930 シート高790~955(各mm)■タイヤサイズ前:18-2.125 後:20-2.124 ※諸元はジャパンモビリティショー2023発表時のもの

e-PO
e-PO
e-PO
e-PO
左右にミラーを装備し、センターにデジタルメーター。小ぶりなウインカーも付くが、見た目はほとんど自転車だ。
LEDテールランプにウインカー。必要最小限な大きさでシンプルなつくりが潔い。
エコモード
スタンダードモード
ハイモード
ノーアシストモード

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