ヘルシンキ―名古屋線、4年ぶり再開 フィンエアーが週2便

会見するフィンエアーの関係者(左がサカリ・ロム日本支社長)

 【半田】フィンランドの航空会社、フィンエアーは31日、ヘルシンキ(ヘルシンキ・ヴァンター国際空港)―名古屋線(中部国際空港)の運航を約4年ぶりに再開した。10月26日まで週2便で運航する。中部国際空港の欧州路線はコロナ禍でゼロになっており、初の復活となる。

 来年は3月30日から10月25日まで週3便で運航する。将来的には通年運航を目指す。

 会見したフィンエアーのサカリ・ロム日本支社長は「自動車産業をはじめ製造業が盛んで経済規模が大きい地域。東京や大阪にもアクセスが良い」と、名古屋の潜在需要を高く評価。中部国際空港の犬塚力社長は「欧州路線の早期再開が強く求められていた。ヴァンター空港から欧州約70都市に乗り継ぎが可能になる」と、利用に期待を寄せた。

 また、中部経済連合会副会長で名古屋フィンランド名誉領事の柘植康英氏(JR東海取締役相談役)も同日、フィンエアーの運航再開に当たり、「(中部国際空港は)コロナ明け以来、アジア便は戻ってきたが、長距離便が再開されていなかった。フィンエアーの就航再開は意義深い」とし、利用促進に向け「中部地域の魅力を強く発信することが必要だ」とコメントした。

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