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季節は初夏へと移り、冷たい飲み物をおいしく感じるようになってきた。この時期の登山といえば山頂から眺める雄大な山々の景色も魅力だが、どこまでも続く壮大な平野を眺めるのもおもしろい。関東にも「地球規模」の壮大なスケールを感じることができる山があるので紹介したい。
■日本百名山でもっとも標高の低い山「筑波山」
筑波山は茨城県つくば市にある山で、日本百名山の一座として選定されている。百名山の中ではもっとも標高が低い山で、標高は男体山が871m、女体山が877mである。
麓には筑波山神社が鎮座し、山全体を御神体とする霊峰としても知られている。
■ケーブルカー、ロープウェイが運行されていて登りやすい
筑波山ではケーブルカーとロープウェイが運行されており、それらを利用して山頂付近まで行くことができる。そのため百名山の中でも登山の難度は低く、一年を通して多くの人が訪れている。
もちろん、体力や時間に余裕のある人はケーブルカーなどを利用せずに周回すれば歩きごたえを感じることができるだろう。
■山全体がパワースポット! 道中に出現する奇岩・巨岩の数々
筑波山は山全体が御神体となっていることからパワースポットとしても知られている。麓のつつじヶ丘駅駐車場から山頂を目指すと道中には多くの奇岩・巨岩が鎮座しており、弁慶が恐れ、7回戻ったとされる「弁慶七戻り」や「母の胎内くぐり」、「北斗岩」、「ガマ石」など、次々に現れる岩の由来や言い伝えなどを楽しみながら歩くことができる。
■山頂「女体山」「男体山」から関東平野一望の大絶景
つつじヶ丘駐車場から女体山山頂までは1時間20分ほど。山頂からは360度のパノラマが広がる。 筆者が訪れた時にはかすんでしまっていたが、それでも関東平野の広大な景色を一望することができた。
女体山から男体山までは25分ほど。男体山山頂からも絶景を望むことができる。どちらの山頂にも本殿が鎮座しているので、参拝と絶景を満喫してほしい。
■晴れた日に広大な景色を求めて筑波山へ出かけよう
筑波山は標高1,000mに満たない山ではあるが、見どころは多く、歩いていて飽きない。コースのバリエーションも豊かで、ケーブルカーやロープウェイを利用することで初心者から上級者まで楽しむことができるだろう。山頂付近には軽食の楽しめる施設もあり、絶景を楽しんだ後にはお腹を満たすこともできる。
初夏の陽気に包まれる中、筑波山へ絶景を堪能しに出かけてみてはどうだろうか。
〈アクセス〉
常磐自動車道・土浦北ICから国道125号線経由で約30分(19.9km)