破産申請の鹿島ショッピングセンター、負債総額7億6700万円

 信用調査会社の東京商工リサーチいわき支店によると、地裁いわき支部に5月28日に破産を申請した鹿島ショッピングセンター(SC、いわき市)の負債総額は2023年3月期時点で約7億6700万円だった。

 同支店によると、同社はいわき市鹿島町の商業施設「鹿島ショッピングセンターエブリア」を運営。盛況時にはテナント70店舗を構え、02年3月期には売上高約12億2500万円を計上していた。その後、市況の低迷や大手ショッピングモールの進出などで業績が伸び悩み、20年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて23年3月期には売上高は約6億2900万円にとどまった。

 今年3月に建物を所有する平南ホールディングス(東京都)が運営を引き継ぎ、「いわきエブリア」という施設名で営業を続けている。鹿島SCは各種整理を進めていた中で、法的手続きに踏み切った。

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