渋野日向子が4年ぶりの全米女子OP決勝へ 上位戦線に加わり「自分のプレーができるように」

渋野日向子が4年ぶりの全米週末へ(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 2日目◇31日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

実に4年ぶりの週末行きだ。15位から出た渋野日向子は3バーディ・3ボギーの「70」でプレー。最終18番の3パットボギーには不満を残すものの、チャンピオンズGC(テキサス州)で行われた2020年大会以来となる決勝ラウンド進出。安ど交じりのうれしそうな表情を見せた。

カットラインではなく、上位争いを目指しながらスタートした2日目。20メートル超のロングパットから3パットのボギー発進とすると、3番でも3パットを喫して暗雲が立ち込めた。「出だしからパッティングでつまづいてしまったけれど、ショットが悪くなかった分、すぐ切り替えることができた」。4番で2メートルを決めてバウンスバック。7番パー5、折り返し直前の9番では30センチにつけるスーパーショットで出だしの“借金”は帳消しにする。

後半は安定したプレーをしながらも、パーを並べ続ける展開に。18番では右8メートルにつけたが、2メートルショートして3パットの「もったいない」ボギー。アンダーパーを逃したが、難コースで耐えて順位を上げた。「イーブンパーで回れて上出来というか…良かったなと思う」と、充実感を示す。

この日のスコアロスの原因となったグリーン上。「上につけると難しいので、なるべく手前から。ロングパットもいいやと思っていたけれど、それをショートして外す場面が多かった」と課題はある。それでも「打った瞬間から入らないみたいなミスではなくてラインの読みだった。あしたには修正できることかな。マイナスには考えていないです」。ショットについても「悪くなかったかな」。前向きな言葉とともに、週末を見据えている。

現在のポイントランキングは138位。今季はここまで予選通過は2試合にとどまっている。そのなかで、“世界一決定戦”というビッグトーナメントで優勝争いに加わる位置につけた。「なかなか、こういう上で戦えるのは久しぶり。2日間を楽しみながらも、自分のプレーができるように頑張ります」と活躍を誓った。

© 株式会社ALBA