最下位エンゼルスに響く不協和音「解雇でもいい!」 従業員デモに「球団はコメント拒否」と話題

エンゼルスタジアム【写真:Getty Images】

エンゼルス本拠地の従業員がデモ

米大リーグ・エンゼルスの本拠地で売店従業員によるデモが勃発した。「解雇されてもかまわない!」と待遇改善を求める様子を米メディアが報道。「チップの透明性の欠如」などに抗議したという。

不満をぶちまけていた。5月30日のヤンキース戦前、エンゼルスタジアムのコンコースに集まったのは、エンゼルスカラーの制服を着た約50人の従業員たち。「やればできる!」と大合唱し、手拍子で盛り上げる人も。一人の男性が「彼らは俺を脅迫しようとしたけど、恐れていない! 解雇されてもかまわない!」と叫ぶと、拍手が鳴った。抗議は20分ほど続いたという。

動画をXに公開したのは、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者。文面で「エンゼルスタジアムの売店従業員は現在、スタジアムのコンコースで抗議している」と伝えた。

米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・タイムズ」は「売店従業員たちがチップの透明性に関してレジェンズ・ホスピタリティに抗議」との見出しで記事を掲載。「従業員はエンゼルスの売店パートナーであるレジェンズ・ホスピタリティに雇用されている」と説明した。「チップの透明性の欠如」など待遇に抗議し、「30分間の休憩時間を利用して抗議に参加した従業員もいた」という。

一方で「エンゼルスはコメントを拒否した。現場にいたレジェンズの人事部代表者と会社広報もコメントを拒否。組合の広報もコメントの要求にはすぐに答えなかった」と報じた。「彼らの目的は、全てを受け取る権利のある売店で貰ったチップを従業員が全て受け取れるように保証することだった」と伝えている。

ア・リーグ西地区最下位のエンゼルス。早くも2014年以来のプレーオフ進出が危ぶまれている中、エンゼルスタジアムで働く人たちから不協和音が響いていた。

THE ANSWER編集部

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