「季節のない街」「仲野太賀は泣き笑いが似合う男」「たんばさん…うちの町内にもほしい」

(C)テレビ東京

企画・監督・脚本、宮藤官九郎氏によるドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の第九話「たんばさん」が、31日深夜に放送された。

本作は、黒澤明監督が『どですかでん』(70)として映画化したことでも知られる山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる街を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある街へと置き換え、現代の物語として再構築。街にやってきた主人公が住人たちの姿に希望を見付け、人生を再生していく姿を描いていく。(*以下、ネタバレあり)

街で最年長のたんばさん(ベンガル)は、皆が愚痴や相談を持ちかけてくる人格者。いさかいを収め、泥棒が入っても自ら金を渡してしまう不思議な魅力の持ち主だ。

家族に出ていかれてしまった上に、街からの住民の立ち退きの片棒を担がされているタツヤ(仲野太賀)は人生に悲観し、たんばさんに「今夜のうちに線路にでも飛び込みます」と語ると、たんばさんはタツヤに驚きの提案を持ちかける。

放送終了後、SNS上には、「皆の相談役&愚痴聞き役のたんばさん。泥棒が入ってきても持ち合わせの金を渡してしまう人の好さ。人が良過ぎてトリカブトをタツヤに食べさせるのはやり過ぎだと思っていたら(笑)…。そんなたんばさんも街を去り、そして誰もいなくなる?」「たんばさん…うちの町内にもほしい」といったコメントが上がった。

また、「ひどい叔父さんがいなくなって生活に心もお金も余裕が出たんだね。 叔母さんの洋服や髪形も少しおしゃれになって、穏やかになっていた。よかったね、かっちゃん」「かっちゃんとオカベがデートに進展していてちょっとほっこり」「山本周五郎の原作を読むと救いがないけど、このドラマは救いがあっていい。かつ子とオカベも原作はあの事件の後で付き合うとかないし」など、かつ子とオカベの関係についての声もあった。

そのほか、「仲野太賀がいっぱい見られた回」「仲野太賀は『虎に翼』の優三もそうだけど、こっちでもふびんな役か…。ふびんが似合う男、泣き笑いが似合う男」「仲野太賀は今いちばんいいポジションにいて勢いがある役者。タツヤの哀愁と人間くささを感じさせるのはさすがの実力。再来年の大河も楽しみ」など、仲野へのコメントも多く見られた。

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そして、「六ちゃん(濱田岳)がしばらく見ないうちにショベルカーになっていた! 次週が最終回なのか。終わってほしくない」「あの場所は居心地がいいけど自分たちで歩き出さなきゃいけない。いい話だなで終わらないのがクドカン。住民たちが派手に何かやらかしそうな最終回」といったコメントもあった。

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