[24]「パパはどう思う?」神様に選ばれたと言われても嬉しくないと打ち明けた。障害児のママは神様に選ばれたと言われて|植木千尋の育児まんが

前回のお話
ゆみかちゃんが破ってしまった絵本を買い直すため本屋を訪れたあやこさん。初めての場所が苦手なゆみかちゃんが泣き出し周りの視線を感じたあやこさんがネットで買うことにしてお店を出ようとすると、『子どもはママを選んで生まれてきた』という内容の絵本がたくさん置いてあるのが目に入ります。帰宅後、ネットで絵本を注文しようとすると、そこにもおすすめとして本屋で見た絵本が表示されやっぱりこれを喜ぶ方が普通なのだと感じるのでした・・・。

障害児のママは神様に選ばれたと言われて[24]

夕食時、

「そうそう、上手よ」
手をプルプルさせながらもお箸を使おうと頑張っているゆみかちゃんに声をかけるあやこさん。

しかし・・・
「ああっ」
お箸とは反対の手でご飯を掴んで食べてしまうゆみかちゃん。

「もうゆみかったら・・・おはしで食べようね」
ご飯粒だらけのゆみかちゃんの手を拭いながら声をかけます。

あやこさんとゆみかちゃんがそんなやり取りをしている中、さっさと一人でご飯を食べ終わりスマホを見ているご主人。

「ねぇ、ゆみかお気に入りの絵本破いちゃったからネットで新しいの買ったよ」
あやこさんが話しかけると

「んー」
ご主人はスマホを見たまま気のない返事。

「・・・なんか今日ね、ネット検索してたらこどもはママを選んで生まれてきた系の本が多くてさ」
テーブルを拭きながら、感じているもやもやをご主人に話します。

「私も神様に選ばれたとか人に言われるんだけど、正直そう言われても嬉しいと思えなくて・・・」
自分の正直な気持ちを打ち明けるあやこさん。

「パパはどう思う?」
そうご主人に投げかけると、

スマホばかり見ていたご主人が顔をあげて・・・。

続きます

植木千尋
ブロブフィッシュ似の主婦です
知的障害を伴う自閉症児を子育て&溺愛中

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