高校生が模擬裁判を体験 「疑わしきは罰せず」で無罪に 静岡地裁

模擬裁判を通じて裁判員裁判を体験するイベントが、静岡地方裁判所で開かれました。

参加した26人は、裁判官、裁判員、検察官、弁護士に分かれて模擬裁判を行いました。裁判では近所の家に放火しようとしたとされる被告が、犯人なのかどうかが争点となりました。

検察側は警察官が目撃した怪しい人物の特徴に当てはまる被告人を犯人と主張。

これに対して弁護側は被告人を犯人と決定づける証拠がないと反論します。

対立する主張に裁判員たちは熟考の末、「疑わしきは罰せず」の原則にのっとり、被告人を無罪としました。

裁判員役(高3):
「自分の判決が被告人の人生を揺るがすって考えた時に、すごい責任のいることだと感じたので、十分な証拠がない限りは無罪にしようと自分の中では考えていました。」

この体験会は毎年行われているということです。

© 静岡朝日テレビ