無免許運転とひき逃げ容疑で会社役員男逮捕 広島県警福山東署 パトカー追跡中止後に事故

 5月31日に広島県福山市昭和町の市道で、福山東署のパトカーに追跡された軽乗用車が別の車に追突した事故について、同署は6月1日、軽乗用車を運転していた自称同市の会社役員男(32)を、自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、5月31日午前1時5分ごろ、同市昭和町の市道で軽乗用車を無免許で運転し、前方を走る笠岡市の会社員男性(64)の軽乗用車に追突。男性にむち打ちなどの軽いけがを負わせ、そのまま逃げた疑い。

 同署によると、男は2022年2月に免許の取消処分を受けていたという。防犯カメラの映像などから容疑が浮上したという。

 事故を巡っては、事故の数分前にパトカーが福山市霞町の国道2号を無灯火で走っている男の車を見つけ、サイレンを鳴らして追跡したところ、約350メートル追いかけたところで車が急に速度を上げて交差点を曲がったため、追跡を中止。直後に男性から「追突された」と通報があり、ひき逃げ事件として捜査を進めていた。

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