【ソフトバンク】支配下復帰の佐藤直樹が「自己改革の師」柳田悠岐に送ったLINE

支配下登録に復帰が決まり三笠杉彦GM(左)と握手するソフトバンク・佐藤直樹

ソフトバンクは1日、佐藤直樹外野手(25)を支配下選手登録することを発表した。みずほペイペイドームでの会見に臨んだ佐藤直は「ここからが始まり。ここからが本当の勝負」と意気込んだ。

昨オフに戦力外となり、今季から「育成選手」として再スタートを切っていた2019年のドラ1。俊足強肩が売りの5年目外野手は、今季ここまで二軍で打率3割4分をマークするなど、7月末が登録期限の支配下昇格に並々ならぬ覚悟を示してきた。退路を断って、今年1月の自主トレで柳田悠岐外野手(35)に師事。「まず『人として』というところからギータさんの近くで学びたかった。『自己改革』というか、自分を変える、自分を変えたいと思った」。打撃の感覚、技術のヒント以上に、野球への向き合い方や後悔しない野球人生を歩むための生き方を師匠の背中を見て吸収した。

くしくも柳田の長期離脱というチームの大ピンチで白羽の矢が立った。遠征先の関西で球団からの電話を受けたのは昨夜。そのためLINEで「大変な時にすいません。またギータさんとプレーできる日まで僕も頑張りますので、早くケガを治してください」と報告した。

かねて同業の選手から「ポテンシャルは凄まじい」と漏れ伝わるほどの好素材。何が足りなかったのかに気づいた半年は貴重だった。〝ドラ1〟の肩書からすれば遠回りしたのかもしれないが、本人の言葉通り「ここからの勝負」に勝てば「悔いのない」どころかバラ色の野球人生に変えられる。再び袖を通した背番号30のユニホーム。一軍の舞台で泥だらけにして、柳田に恩返しする――。

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