2年目WRミムスの「大きな成長」に期待するブロンコスHCペイトン

デンバー・ブロンコスのマーヴィン・ミムス【AP Photo/David Zalubowski】

デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)マーヴィン・ミムスはキャリア2年目に大きな役割を果たす可能性がある。

昨年はジェリー・ジューディとコートランド・サットンの後塵を拝し、2023年ドラフト2巡目指名のミムスがオフェンスで活躍するチャンスは少なかった。ミムスが記録した数字はターゲット33回でレシーブ22回、377ヤード、タッチダウン1回だ。

ジューディがチームを離れ、サットンが契約調整を求めて自主参加のオフシーズンワークアウトに参加していない中、ミムスはヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトン率いるオフェンスでそのポテンシャルを発揮するチャンスを得ている。

ブロンコスの公式記録によると、ペイトンHCは現地30日(木)にミムスについて尋ねられ、「以前にも言ったけれど、もう一度言おう。彼を控え選手として扱ったとは言わないけれど、ジュリー・ジューディやコートランドとスナップ数を調整しようとしていたのは私たちの責任だ。1年目から2年目にかけて、彼は大きく成長すると思う。彼はタフな選手だ。今日は素晴らしいプレーを見せていた」と答えたという。

昨年、ブロンコスはミムスをリターナーとして起用しており、新しいキックオフルールが採用される今年もミムスは同様の役割を果たすと考えられるが、ジューディがトレードされた今、ミムスが全ダウンでプレーする可能性もある。新人クオーターバック(QB)ボー・ニックスに司令塔の役目が期待される中、ブロンコス攻撃陣の要となるのがミムスのスピードをフィールドで生かすことだろう。

ペイトンは次のように語った。「彼が優秀なリターナーであるとは分かっている。映像を見たとき、それが彼の強みの1つだと感じた。その一方で、彼はトップスピードに達するのが速く、それはレシーバーのポジションに必要なことだ。彼の成長と言うよりは、選手の数がいっぱいとは言いたくはないけれど、それぞれのレシーバーたちに十分な出場機会を与えようと努力していたことの方が大きく影響していたと思う。今、若手選手がたくさんいる状態で、先発ポジションは空いている。確かに今はレシーバーたちであふれかえっている。これからのプロセスで彼らを見ていくのが楽しみだ。OTA(チーム合同練習)の前半は本当にいい感じだ。彼らにもそう伝えたよ。エネルギーが感じられるし、平均年齢が若くなった気がする。練習でもその雰囲気を感じている」

現在のデプスチャートには、サットン、フリーエージェント(FA)で加入したジョシュ・レイノルズ、ミムス、ドラフト4巡目指名のトロイ・フランクリン、ブランドン・ジョンソン、そして度々、ケガに悩まされているティム・パトリックが名を連ねている。

サットンの状況は注目に値する。ペイトンHCがミムス、フランクリン、ジョンソンの成長を十分に確認できた場合、若手選手にスナップを与えようと、ブロンコスがトレード期限前にベテランのサットンをトレードする可能性もあるかもしれない。

とはいえ、現段階では自身の向上に集中しているミムスはワークアウトの初期段階で好調なスタートを切ったとコメントしている。

「すべては練習場から始まる。ここで自分の仕事をきちんとこなせば、それが試合に反映されるはずだ」

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