クマ出没警戒注意報を発表 人身被害発生受け 県が注意喚起

県鳥獣被害対策支援センターは5月31日、本年度初のクマによる人身被害が阿賀町で発生したのを受け、「クマ出没警戒注意報」を発表した。同日から2カ月間は「クマ出没警戒強化期間」として、県民に注意喚起を行うとしている。

同センターによると、同日午前6時30分ごろ、阿賀町黒岩で自宅裏の竹林でタケノコ採りをしていた50代男性が、体長約1・5メートルのクマに襲われ、顔、後頭部、右手人さし指、親指を負傷した。本年度の同日時点でのクマ目撃、痕跡、人身被害件数は144件(昨年度は注意報発表時点で344件)。昨年度は7月18日、湯沢町で最初の人身被害が発生している。

今後は行楽や登山などで山に入る機会が多くなる時期と、クマが活発に動く時期が重なるため、入山時はクマ鈴やラジオなど音の鳴るものを身に着けること、クマよけスプレーの携帯、子グマがいたら近くに母グマがいる恐れがあるので刺激しないで静かに立ち去ることなどを呼びかけている。

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