戦国武将・明智光秀ゆかりの西教寺(大津市坂本5丁目)の境内で、約2千個の風車(かざぐるま)が飾られている。子どもたちの健やかな成長を願う企画で、色とりどりの風車が小気味よく回り、参拝者の目を引いている。
戦争や貧困、虐待といった子どもを取り巻く悲惨なニュースが絶えない中、風を受けて回る風車を、元気に遊び回る子どもたちの姿に重ね合わせた。
3年目となる今回は、きらきらと輝く素材の風車を中心に僧侶や職員が手作りした。本堂前の石畳に木組みのアーチを設けて多数あしらったほか、写真を撮りやすいよう手水舎付近も色鮮やかに飾り付けた。
さらに、境内の建物のどこかに「招福の金色かざぐるま」も一つだけ用意。探し当てると、期間限定の御朱印に金色のスタンプを押してもらえ、記念品の進呈もある。
同寺職員の八代良総さんは「子どもたちには風車のように元気いっぱいに動き回ってほしいし、その風を吹かせるのは親や地域の役割であることを感じてほしい」と呼びかけている。
風車飾りは6月9日まで。