flumpool山村隆太、映画デビューで葛藤「素人が出ていいのか」 夢を諦める役に自身重ねる

完成披露上映会に出席したflumpoolの山村隆太【写真:ENCOUNT編集部】

「観客席を立って見る経験が初めて」とドキドキ

ロックバンド・flumpoolの山村隆太が1日、都内で行われた主演映画『風の奏の君へ』(6月7日公開)の完成披露上映会に出席した。

岡山県美作(みまさか)市を舞台した本作は、同市出身の作家・あさのあつこ氏による小説を原案に制作された。美作で茶葉屋を営む兄弟と、この地を訪れたピアニスト・青江里香の微妙な三角関係を描く。主演は松下奈緒。

葉屋を営み、松下演じる里香の元恋人・真中淳也役を演じた山村は、本作がスクリーンデビュー。役者として参加する舞台あいさつもこの日が初めてとなり「映画は座ってみるもの。観客席を立って見る経験が初めて」とドキドキの表情だった。

オファーに「素人が出ていいのか」と葛藤があったが、「監督やプロデューサーからこの役は夢に敗れて好きな人からも逃げてきた人物だと聞いた。その性格が自分だなって思えた。昔バンドが活動休止して音楽を諦めそうになった時があった。その経験をそのまま使ってと言われたので、その経験を求められているならできるなと思って挑んだ」と経緯を紹介。初映画ながらも「僕としては役に対して気持ちを込めて、人生を込めて演じた」と力を込めた。

弟・真中渓哉を演じた杉野遥亮とは「仲良くしたかった」が、役柄もあって現場では話す機会はあまりなかったという。「仲良くなりすぎると杉野くんのプロ意識に響いてくるからお互い撮影終わるまで険悪な仲で……。それはわざとだって信じているんですけど(笑)」と苦笑いで回想した。

また、山村は本作の主題歌も手がけた。松下から「アーティストでもあり、芝居もやって主題歌もかいて、才能豊かなところに憧れる。いいな、すてきだなって」と称賛さえると、照れ笑いを浮かべた。

上映会には杉野、池上季実子、メガホンをとった大谷健太郎監督も参加した。ENCOUNT編集部

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