「渋pay」加盟の321店、全事業者のメールアドレス流出 送信作業時のミスが原因 群馬・渋川市

 群馬県渋川市は31日、市の電子地域通貨「渋Pay」の加盟店321事業者にメールを送信した際、全事業者のメールアドレスが分かる状態で送信し、流出させたと発表した。送信作業時のミスが原因で、同日時点で被害の報告はないという。

 市DX推進課によると、5月17日に同課職員が、他の受信者のアドレスが見えない「BCC」形式で送信するところ、各受信者が全ての宛先を確認できる形で送信。同日中に別の職員が誤りに気づいた。各事業者にメールや電話などを通じて謝罪し、メールの削除を依頼した。

 通常は送信前に他の職員と共に不備がないか確認するが、このときは1人で作業した。市は複数のアドレスが設定されたメールについては、承認を得て送信するなどシステム上の対策も検討する。同課は「個人情報の重要性を再認識し、再発防止に万全を期す」としている。

 今回のメールは電子地域通貨のシステムと関連はなく、「渋Pay」利用者の情報は漏れていないという。

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