中元商戦スタート 岡山県内百貨店 付加価値高い商品や県産品並ぶ

天満屋岡山店が開設したギフトセンターで品定めをする買い物客

 岡山県内の百貨店のトップを切って1日、天満屋岡山店(岡山市北区表町)が中元のギフトセンターを開き、商戦がスタートした。岡山高島屋(同本町)は5日に開設予定。円安や物価高で節約志向が強まる中、素材などにこだわった付加価値の高い商品をアピールし、夏を代表する岡山特産の果物や名店のグルメを買い物客に売り込む。

 同店6階葦川(いせん)会館の特設会場に前年と同じ約1400点の見本を展示。天満屋グループの都市養蜂事業で採取した蜂蜜を使ったムースとヨーグルトのセットやバウムクーヘンのほか、パッケージがゲームボードになる生クリーム大福の詰め合わせなどが並ぶ。平均購入単価は前年比5%増の4700円を見込み、ネットショップも含めて同1%増の売り上げ目標を掲げる。

 1日には会場でバウムクーヘンの試食を配るなどして商品をPR。県外の親戚に贈るという女性会社員(52)=同市南区=は「どれもおいしそうで迷う。ちょっと贅沢(ぜいたく)な特別感のあるギフトを選びたい」と話していた。試食の配布は2日(先着100人)も行う。

 岡山高島屋は8階に前年と同じ約700点の見本を置く予定。県産のマスカットや白桃に加え、東京の有名店や能登半島地震で被災した石川県の事業者が手がけたグルメを扱う。平均購入単価は前年と同じ4500円、売り上げは前年比2%増を目指す。

 天満屋では津山店(津山市新魚町)が4日、倉敷店(倉敷市阿知)、福山ポートプラザ店(福山市入船町)は5日、福山店(同市元町)は12日に開設する。

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