宮里美香が産休明けベスト『68』 競技と育児の両立は「いい経験をさせてもらっている」

復調の兆しか。産休明けの宮里美香が久々の上位争いへ(撮影:佐々木啓)

<ヨネックスレディス 2日目◇1日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>

今年、産休から2年ぶりにツアーへ復帰した宮里美香が4バーディ・ボギーなしで復帰後ベストの「68」をマーク。首位と6打差のトータル6アンダー・12位タイで最終日に向かう。「最終ホールがボギーになってもおかしくないような状況だったのですけど、1.5メートルぐらいのパーパットを沈めることができた。ノーボギーで終わることができたので、満足はしています」と振り返った。

ツアー競技と1歳半になる長男の育児。両立の日々を過ごしている。「子供もいますし、(適度に)休みを入れて、自分が得意そうなコースをだったり、なるべく移動の負担ないところを選んで出場しています」。宮里の母親も上京し、育児を助けてくれている。ツアー参戦中は、東京で暮らす長男とは離れ離れだ。

「やっぱりこれだけ離れていると心配になりますね。でも、やっぱりゴルフも頑張らないといけないし。いろんな思いはありますけど、初めてのことなので、それはそれでいい経験をさせてもらっています」

過酷な環境のなか、今週はゴルフの調子がいいという。「2週間のオフで時間ができて、知り合いの人にスイングチェックをしてもらって、それを意識した練習をしました。練習量もこなすことができましたし、それがかみ合っているのだと思います」と笑顔で話す。

今週の目標については、「やっぱりトップ10には入りたいですね。あしたのコースコンディションがどうなるか分からないですけど。天気もちょっと良くなさそうなので。我慢のゴルフができたらいいなと思います」。愛する息子のために、ママさんゴルファーが奮闘を続ける。(文・神吉孝昌)

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