森本慎太郎『街並み照らすヤツら』ボロボロの内容にファンも悲鳴状態 赤楚衛二『Re:リベンジ』に共通する“共感できない主人公”

SixTONES森本慎太郎(C)ピンズバNEWS

SixTONES・森本慎太郎(26)主演の連続ドラマ『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系/土曜よる10時)の第6話が6月1日に放送される。25日放送の第5話は、平均世帯視聴率2.9%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と、同枠の歴代最低視聴率に沈み、かなり厳しい状況になってしまっている。

同ドラマは、商店街で潰れかけのケーキ屋を営む店主・竹野正義(森本)が大切な店と家族を守るため、悪事に手を染めてしまうことから始まる、ヒューマンエンタテインメント。視聴者の不満の声が増えてきていて、多くは主人公に対するもの。その点では、同じく低迷している赤楚衛二(30)主演の『Re:リベンジ』(フジテレビ系)に似ている。

第5話は、正義の妻・彩(森川葵/28)は、相次ぐ強盗事件が正義たちによるヤラセだったと知って怒り心頭。正義は「俺と彩の生活のため」と必死に弁明するが、彩の怒りは収まらない。そんな中、正義と荒木(浜野謙太/42)のもとに、商店街でビルや倉庫を所有しているツチヤ(でんでん/74)が、火災保険狙いの放火を依頼しにきて……という展開。

商店街の店主たちに請われるがまま、偽装強盗という犯罪を重ねてきている正義。これまでは、幼なじみの強盗仲間・荒木のトンチキな暴走や、事件を追う新米刑事・澤本(吉川愛/24)の真面目なのに的はずれな捜査など、コメディ要素もあったのだが、正義の暴走状態が笑えない状態になってきた。

森本ファンからもX(旧ツイッター)上で、《慎太郎の役がめっちゃ見ていてしんどい。がんばっているのに全部空回りしてる感じ》《正義はバカ正直でやさしすぎるよ…賢い人がいてくれたら良かったのにね》《最初は面白いシーンが多くて、笑って見ていたけど、だんだん怖さすら感じるようになってきた》などと、悲鳴のような声があがっている。

■赤楚衛二『Re:リベンジ』との共通点

「“街の人たちのため”という動機で犯罪を重ねている正義ですが、どうして街の人たちのために動くのか、その理由がぼんやりしているため、まったく思い入れができない状態なんです。正義の過去など、人となりが説明されていれば応援する気になれるのですが、それらはほぼなし。これは明らかに脚本・演出の責任でしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

同局系で昨年10月期に放送した連続ドラマ『セクシー田中さん』の原作者、芦原妃名子さんが急逝した影響もあり、当初予定していた『セクシー田中さん』と同じ小学館のコミックが原作のドラマが見送りになったことから、本作は突貫工事で制作が進められた。そのため、しっかりした設定作りなどに手がまわらなかったのだろう。

「主人公に思い入れできないという点では、『Re:リベンジ』も同じです。大病院内の権力争いを描くのが優先され、主人公が復讐する動機の描写が薄いんです。そのため、言動がどれも身勝手に見えてしまい、視聴者に嫌われ始めている。主人公に思い入れできないドラマがどうなるかは、ともに低迷している視聴率を見れば明らかです」(前同、ヤマカワ)

GP帯のドラマとしては異例の厳しい数字となった『街並み照らすヤツら』ほどではないが、『Re:リベンジ』は世帯4%台をウロウロしている状態で、フジテレビ系の“木10ドラマ枠”としては厳しい数字だ。春ドラマの中で低迷しているこの2作、問題点は共通しているようだ。

放送スタートが遅かったこともあり、6月1日放送回でまだ6話。正義(森本)と荒木(浜野)が放火の疑いで警察に捕まり、第2章「地獄編」に突入するらしく、新たな展開が予想される。心機一転となるか、今後の巻き返しに期待したい。

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