中国外交部「ウクライナ平和サミットの参加難しい」

中国外交部「ウクライナ平和サミットの参加難しい」

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京6月1日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は5月31日の記者会見で、スイスで6月に開かれる「ウクライナ平和サミット」について、中国の要請と明らかな隔たりがあるとして「参加は難しい」と述べた。

 毛報道官は次のように述べた。中国はスイスが第1回ウクライナ平和サミットを開くことを重視しており、今年の初めからスイスや関係各方面と緊密な意思疎通を続けてきた。中国は、国際的な平和会議には「ロシアとウクライナの双方が認め、各当事者が平等の立場で参加し、全ての和平案を公平に議論する」という三つの重要な要素が備わっていなければならず、そうでなければ、平和回復に向け実質的な役割を果たすことは難しいと一貫して主張してきた。平和会議に関する中国の要請は公平かつ公正で、いかなる一方も標的にしていない。ブラジルと最近共同で発表した「ウクライナ危機の政治的解決に関する合意」にも表れており、国際社会、特に広範な発展途上国の普遍的な懸念を反映している。

 各方面から返ってきた反応や公表された会議プランに基づくと、中国が提案した三つの要素が実現するのは難しいようである。会議プランは中国の要請や国際社会の普遍的期待と明らかな隔たりがあり、中国は参加が難しい。中国の考えと懸念は関係各方面に既に伝えてある。われわれは引き続き自らの方法で和解を呼びかけ、各方面と意思疎通を保ち、ウクライナ危機の政治的解決のための条件を共に積み上げていく。

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