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噛んで元気に! 毎年6月1日は「チューインガムの日」
毎年6月1日は「チューインガムの日」です。 平安時代から元日と6月1日は「歯固めの日」と呼ばれたそうで、硬いお餅を食べながら、みんなが健やかに暮らせるように家族の長寿と健康を祈る習慣があったことから、日本チューインガム協会が1994年6月に制定したそうです。 さて、日本でチューインガムといえば、やはり「ロッテ」をイメージされる方も多いのではないでしょうか。 天然チクル樹脂の噛み心地のアピールに加え、巧みな宣伝戦略により日本のチューインガム業界を席巻し、「ガムはロッテ」というイメージを根付かせました。 そこで今回は、All About編集部が実施したアンケートから「好きなロッテのガム」のランキングを作成いたしました。老舗メーカーゆえ、子どものころの思い出や、ガムを噛むことによる爽快感などに関する感想がたくさん寄せられました。 それではさっそく、第2位から見ていきましょう!
第2位:キシリトールガム<ライムミント>
第2位はキシリトールガムです。 キシリトールとは虫歯の原因となる酸を作らない甘味料で、日本では1997年に食品添加物として認可され、同年ロッテはキシリトールガムを発売しました。
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1997年発売のキシリトールガムは、今やロッテガムの主力製品です。最近では、フィギュアスケーターの羽生結弦さんや韓国のアイドルグループBTSの写真がついたボトル入り商品なども販売されていました。 現在はいろいろなフレーバーの商品が販売されていますが、今回のアンケートではオリジナルのライムミント味が一番上位にランキングされました。 『キシリトールが歯に優しいから長時間噛んでも問題がないから(40代・女性)』 『他のメーカーのキシリトールガムと比べてジューシーな食感だから(30代・女性)』 『大容量で売っており、持ち運び用というより自宅で使用。集中するときなど香りもよく重宝している(30代・男性)』 『さわやかな味で、口の中がスッキリとする感覚が好きだから(30代・女性)』 『キシリトールガムで、歯に良いこと。主張しすぎないさっぱりとした味が好きです(40代・女性)』 キシリトールガムは特定保健用食品として消費者庁の許可を受けているため、キシリトールの効果に触れたコメントや、キシリトール自体が冷涼感を持っていることから「風味」や「爽快感」に関するコメントも多く寄せられました。 おいしく噛んで歯の健康を保てるというのは、世代を問わずうれしいお菓子ですよね。
第1位:グリーンガム
そして第1位はグリーンガムでした! 1957年発売のロングセラー商品です。ペパーミントとクロロフィル(葉緑素)を配合し、「お口のエチケットガム」として一躍人気になりました。
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発売翌年の1958年より放送された音楽番組「ロッテ歌のアルバム」による宣伝効果も大きかったようです。現在は初摘みミントを使用し、フレッシュ感を高めているとのことです。 『一番スッキリしていておいしい。焼肉を食べた後には必須です(30代・女性)』 『グリーンガムは昔からあり、ほどよい爽快感を与えてくれるため、定期的に食べたくなる味(20代・女性)』 『子どもの頃から馴染みのある商品だから(40代・女性)』 『口の中がさわやかになり、呼吸をすると爽快感があるため噛むとすごくリラックスできるからです。ミントが激しすぎないところも良いです(40代・女性)』 『オーソドックスなガムが好みなので他を選ばずに買っています(50代・男性)』 やはり「お口のエチケット」に関するコメントが多く、「焼肉屋さんで帰りにもらうガムだから」という意見もいくつか見られました。ロングセラー商品なので、子どもの頃の思い出と一緒に寄せられたコメントも多かったですね。 そして、今回は番外編として、今は発売していないけれども「復活して欲しいロッテのガム」についても調査してみました。
復活して欲しいロッテのガムは?
復活して欲しいロッテのガムの第1位は、1995年発売の「スウィーティガム」でした。
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2023年秋に再発売されたので、久しぶりに噛んだという方も多いのではないでしょうか。 『甘さと酸っぱさのバランスや、香りが最高でよく食べてました。ボンタンとグレープフルーツを掛け合わせた果物だと知って、大いに納得しました(40代・男性)』 『さわやかで甘酸っぱい味が好きなのと、子どもの時によく噛んでたため思い出に残っているから(30代・女性)』 『子どもの頃ファミレスのレジで買ってもらった思い出の味。噛むとジュワッと溢れ出す甘い味が大好きでした(40代・女性)』 『ほどよい甘酸っぱさで、子どものころにたまに食べていて懐かしいと感じたから(30代・女性)』 『単純に味が好き。ジューシーな果実の味に当時感動した(30代・女性)』 コメントを見ると、スウィーティの甘酸っぱい風味を挙げる方が多いですね。子どもの頃においしく噛んだという思い出から、復活を希望するという意見もよく見られました。 ちなみにスウィーティは筆者がソフトドリンクの研究を始めた頃に登場した、比較的新しいフルーツです。スウィーティガムの発売当時には、いくつかのメーカーからスウィーティドリンクも発売されたことを覚えています。
嗜好品から「健康面を考えた商品」に
ガムといえば手軽な嗜好品ですが、キシリトールガムが第2位に選ばれたのは味だけでなく、「歯を丈夫に保つ」「虫歯になりにくい」という健康面の理由もあるからだと思います。 ロッテは、1956年には第一次南極探検隊向けに栄養素入りチューインガムを開発して贈呈したり、最近ではスポーツ用ガム「GEAR(ギア)」というスポーツ選手向けに「噛むことのトレーニング」のためのガムも販売しています。 また、「日本咀嚼学会」の賛助会員として、咀嚼(そしゃく)に関する研究も行っています。 ガムをただの嗜好品としてだけではなく、健康面からも考えているというのは、ガムの王者「ロッテ」ならではの活動ではないでしょうか。
久須美 雅士プロフィール
子どもの頃に食べた「懐かしのあの味」から現代のコンビニ商品まで、幅広く実食しているコレクター。約2万1000本のジュース缶を所蔵する清涼飲料史研究家。 (文:久須美 雅士(コンビニグルメガイド))