どんなお店でも、初めて入る時は少し緊張しませんか？ それでも自分で行けるお店を新規開拓していくのは楽しいですよね。
そんな楽しい気持ちで、新しい美容院へ行くことにしたA子さんから話を聞きました。
新しい美容院へ
A子さんは近所に出来た、新しい美容院へ行くことにしました。
お店のインテリアなどはかなりオシャレで、雰囲気も良い感じ♪
そして担当してくれたのは、今風の若い男性スタイリストでした。
カウンセリングの時にやや高圧的な様子もありましたが、
「絶対に可愛くしますよ！ 任せてください！！」
自信満々で言う、彼のその言葉を信じたのです。ところが……
え、なんでこんなことに？ 最高の気分から一気に地獄へ
少し整えて欲しいと伝えた前髪が、なんと眉上までバッサリ切られてしまったのです！
スタイリストは一瞬「やべ」という顔をしましたが、なんとそのままカットを続行。
先程までは会話も弾んでいたのに、急に二人とも言葉数が少なくなり……。
A子さんは仕上がりを見て絶句しました。
希望の髪型と全然違うどころか、明らかに変な髪型になってしまったのです。
しかし、文句を言わすまいと言わんばかりに、スタイリストはさっさと片付けを始め「早く帰ってくれ」オーラ全開。
A子さんは何も言う事ができず、唖然としたままお会計をすることになってしまったのです。
その後もスタイリストは一切こちらと目を合わそうとせず、そのまま店を出る事に。
A子さんは帰宅後、あまりの悲しさに大号泣して夜を過ごすことになってしまったのです。
最悪の気分で仕事中、上司から謎のお誘い？
次の日、職場で色んな人に「髪切ったんだ」と言われましたが、A子さんの泣きはらした目を見て何かを察しているのか、誰も「似合っている」「可愛い」なんて言葉をかけてくれる人はいませんでした。
すると、普段あまり話さない男の上司が近づいてきました。
上司は暗い顔のA子さんを見て、心配して声をかけてくれたのです。
昨日の出来事を話すと、少し黙って
「良かったら、次の祝日の月曜日。ウチに来ない？」
と、突然謎のお誘いをしてきたのです。
一体どういう事かというと……！
まさかの神降臨！ 本当にありがとうございました！！
なんと上司の息子は、雑誌にもよく掲載されている超有名美容師さんだったのです！
上司は息子に事情を話してくれて、自宅で良ければタダで切るという提案をしてくれたのでした。
A子さんは「休日に申し訳ない＆お店に行く」と断りましたが、いつも休日に自宅で父親の髪を切っているということ、そして今回は父親からの依頼ということで、超特別対応をしてくれたのです。
そうしてお直しでカットしてくれた髪型は、短い前髪を生かし、かなりオシャレなものに大変身したのです。
あまりに素敵な髪型になり、A子さんは思わず涙ぐんでしまったほどです。
さらにA子さんが行った美容院に、クレームの電話を代わりにしてくれて、無事返金対応となりました。
それからは上司の息子の美容院に通っています。
本当にありがとう！
まとめ
髪は女の命という言葉があるくらい、女性は昔から髪を大切にしてきたのです。失敗してしまうこともあるでしょうが、そうだとしても、誠心誠意謝っていただきたかったですね。
まさに神対応の上司＆息子さんに出会えて、本当に良かったですね！
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：Yuki.K
