「今日は人生最高の夜」、古巣相手のCL初制覇に感極まるベリンガム…家族への感謝口に

ビッグイヤーを掲げるベリンガム[写真:Getty Images]

レアル・マドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、古巣相手のチャンピオンズリーグ(CL)初優勝に感極まった。

マドリーは1日、ウェンブリー・スタジアムで行われたCL決勝でドルトムントと対戦し、2-0の勝利。2シーズンぶり最多15度目の優勝を果たした。

昨夏、1億ユーロ超えの高額な移籍金で鳴り物入りでの加入となったベリンガムは、シーズンMVPに輝いたラ・リーガで見事に優勝に貢献。自身の価値をすでに証明していたが、やはり古巣対戦となったCLはより大きな重圧の中で戦っていた印象だ。

前半はチーム同様に古巣の圧力に屈したが、後半に盛り返すと83分には相手のミスを突く形でブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールのダメ押しゴールをアシスト。しっかりと勝利に貢献した。

同試合後、イギリス『TNT Sports』のフラッシュインタビューに答えた感極まった様子で自身初のビッグイヤー獲得の喜びを噛みしめた。

「僕はいつも、こういった試合でプレーすることを夢見てきた。人生では、『お前にはできない』と言われることがよくあるものだね」

「このような日は、そういった過去を思い出させてくれる。時には辛くなり、こんなことをする価値があるのか疑問に思うこともあるけど、このような夜に改めて気づかされるんだ」

「(涙は)両親に会うまでは大丈夫だったんだけどね。本当は7時までに家に帰れるのに、彼らは自分をフットボールに連れて行くために12時まで外出してくれた。それに、僕が模範になろうとしている弟の存在もね。今日は僕にとって人生最高の夜だ」

さらに、エル・ブランコでの1年目をスーペル・コパ・デ・エスパーニャを含めシーズン3冠で締めくくった20歳MFは、最高のシーズンだったかとの問いに対しては、「コパ・デル・レイで優勝を逃した」と後悔を滲ませ、そのあくなき向上心を改めて示している。

「間違いなく最高のシーズンの部類に入ると思うよ。コパ・デル・レイを逃したことが唯一残念なことだと思うけど、コパを勝ち取るにはまだまだ努力が必要だね」

「でも、これ以上のことは夢にも思わなかったし、本当に感謝しているよ。チームメイト、スタッフ、家族、チームを支える裏方の人たち、フィジオ、これは大きなチームの努力の結果なんだ。本当に信じられない気分だよ」

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