尾道市のリゾートホテル「ベラビスタ」建て替えへ せとうちクルーズ 2025年1月休止、27年夏に再開

せとうちクルーズが建て替えを予定する「ベラビスタ スパ&マリーナ尾道」

 常石グループの観光事業会社、せとうちクルーズ(広島県尾道市)は、運営するリゾートホテル「ベラビスタ スパ&マリーナ尾道」(同)を建て替える。より上質で豊かな時間を過ごしてもらえる施設を目指す。2025年1月に営業を休止し、2027年夏の再オープンを予定する。

 現在の施設は鉄筋6階建て。45の客室と三つのレストラン、宴会場、会議室2部屋を備え、プールやエステサロン、ジムもある。瀬戸内海を望む高台にあり、島々が織りなす景観が魅力。客室は50平方メートル以上あり、ゆったりと時間を過ごせる滞在型ホテルとして首都圏や関西地方からも宿泊客が訪れる。

 建て替えは全館を対象とする。同社は理由について「海と山に囲まれた環境を生かし、今より自然を体験でき、日常を忘れられる新しい宿をつくるため」と説明。「瀬戸内の自然や食文化、歴史を感じられる滞在型コンテンツの充実を目指す」としている。

 施設は1973年、常石造船(福山市)の顧客を迎える迎賓館として誕生した。2007年、ホテルベラビスタとして一般客の受け入れを開始。15年に改装し、現在の名称になった。来年1月14日のチェックアウトを最後に休業する。

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