滝沢秀明氏が声明のTOBE求人募集、「二桁採用もあり得る」2つの理由 「Number_iと共に世界へ」戦略

岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太(Number_i) (C)ピンズバNEWS

滝沢秀明氏(42)が立ち上げたエンターテインメント会社「TOBE」が、新たな人材を求めている。

TOBEは5月31日に日付の変わった瞬間の0時、転職求人サイト『マイナビ転職』で「デスク」(社内のさまざまな情報管理やサポート業務)、「マネジャー」(所属アーティストのスケジュール調整や管理、現場同行、営業企画やプロモーションなどを担当)、「ライブ制作」(コンサート、舞台、イベントや発表会の企画立案、アーティスト、関係会社、協力会社と一緒にライブ制作)の3職種の求人募集を開始。

さらに滝沢氏は同日の昼12時前、自身のX(旧ツイッター)を更新。

《「新たな時代へTOBE」一緒に手掛けていきませんか?

条件が合う方、TOBEで働いてみたいお気持ちがある方がいらっしゃいましたらご応募お待ちしております》

と、転職サイトのURLを添えて声明を出した。

「TOBEが昨年3月21日に設立されてから約1年2か月が経ちましたが、これまでは滝沢氏らが培ってきた業界内のコネクションで社員を集めていた。世間に向けて本格的な求人を行なうのは今回が初めてですね。

そして、聞こえてくるのは、今回の募集は二桁人数の採用もあり得る大々的なものだといいます。現在のTOBEはNumber_iが牽引していますが、多くのスタッフを入れて会社全体を強化、成長させる狙いがあると」(芸能プロ関係者)

TOBEは、Number_i、さらに言えば、メンバーで唯一『サントリー』など単独CMも抱えている平野紫耀(27)が、看板タレントとして会社の収益に貢献していると思われる。

最近の話題で言えば、5月27日に日付の変わった瞬間の0時、YouTubeで公開されたNumber_iの新曲『BON』のMVが6月2日7時現在2130万再生を突破。さらに数字は伸びるだろう。

「Number_iと平野さんが莫大な利益を生み出しているわけですが、滝沢氏はこのお金を留保するようなことはなく、どんどん先行投資することで他のTOBEタレントを成長させ、売っていきたいといいますね。

TOBEのデビュータレントは全員が旧ジャニーズ出身ですが、若くて一般知名度が低かったIMP.(23年5月退所)も仕事が増えていっています。加えて、TOBEがオーディションを行なって採用したTRAINEE(研修生)もいますからね」(前同)

■Number_iとともに世界のエンタメの舞台へ

TRAINEE(研修生)の総数は、昨年12月23日時点で約25人いることを滝沢氏がスポーツ紙の取材に明かしている。

公式サイトでは、平均年齢12歳の5人組ユニットwink first、顔を帽子で隠し名前も年齢も不明な6人組ユニットDeePalsの2組が紹介されているが、彼ら以外にも14人前後のTRAINEEがいると考えられる。

「滝沢氏は彼らもしっかりと育て上げて、メジャーデビューさせて、いずれは大規模なコンサートを行なって集客をしていく――当然、そこにはグッズなどの物販もついてきますし、名が売れていけば、Number_iのようにCMも期待できますよね。そうなれば、売上はかなり大きくなります。

ですが現状、未成年者も多い25人前後の研修生を管理するというのは簡単なことではない。そのため滝沢氏は多くのスタッフを雇用して、TRAINEEを本格的に育成するための土壌を作りたいのでは、ともっぱらです」(前出の芸能プロ関係者)

そして、今回のスタッフの募集には、もう1つ理由があるようだ。

「“穴埋め”的な側面もあると言われていますね。TOBEの勢いは目を見張るものがあり、伸びしろもあると思いますが、芸能プロダクションとしてはまだ小規模で不安定ですよね。

また、滝沢氏は超有能なアイデアマンですが、敏腕すぎて下につくスタッフがついていけず、離脱してしまった人もいるといいます。芸能プロでは社長に匹敵するほど重要な役職“広報”を担当していた人物が、1年経たずに辞めたという話もありましたね」(前同)

そんな、スタッフ求人が行なわれるようになった一方で、Number_iは日本時間4月15日にアメリカ・カリフォルニア州で開催された世界最大級の野外音楽フェスティバル『Coachella Valley Music and Arts Festival』(『コーチェラ』)に出演。

IMP.も同月21日に四川省の省都である成都で行なわれた中国最大級の野外音楽フェス『Chengdu Strawberry Music Festival』に出演するなど、所属タレントは世界進出に向けて具体的に動き始めている。滝沢氏もIMP.と同時期に中国へ飛び、“営業”も行なっていたことも明らかになっている。

「世界的な人気を誇るBTSが所属している韓国最大手のエンターテインメント会社『HYBE』も、2005年に設立されてからBTSが売れ始めるまでの間、いつ倒産してもおかしくない時期があったといいます。

それに比べるとTOBEは安定感がありそうですが、HYBEにおけるBTSに近いポジションがNumber_iですよね。求人を募って会社を安定させて、Number_i周りのスタッフも強化して世界進出を加速させていく。そして、彼ら以外のグループも鍛え上げ、世界へ――TOBEはNumber_iとともに、世界のエンタメの舞台に出ていくつもりだろう、と業界内では言われていますね」(前同)

Number_iを世界へと押し出し、同時に組織も強化・拡大していこうというタッキー率いるTOBE。エンタメ新時代、彼らの動向には注目が集まる。

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