RBヴォーンのスロットレシーバーとしての起用を試みるカウボーイズ

ダラス・カウボーイズのディース・ヴォーン【NFL】

身長約168cmのディース・ヴォーンがダラス・カウボーイズの一員としてランニングバック(RB)ポジションに立つと、いわば目立った存在となる。

そのヴォーンがワイドレシーバー(WR)ポジションに立つと、よりいっそう目立つだろう。

しかし、それがカウボーイズのゲームプランに組み込まれる可能性がある。ヴォーンは自主参加のOTA(チーム合同練習)期間中にスロットでレップスを担当しているからだ。

チーム公式サイトによると、ヴォーンは先日、「それは去年のシーズン終盤に話していたことの1つだった」と明かし、「(攻撃コーディネーター/OCのブライアン・ショッテンハイマーと)スロットに関してちょっとだけ話した。それについてもう少し多く学ぶだけだ」と続けたという。

ヴォーンはランニングバックおよび、オールプロに選出された経歴を持つケボンタエ・ターピンに次ぐチームのバックアップリターナーとしてレップスを受け続けているが、スロットとしてプレーすれば、自分の経歴にさらなる価値を加え、カウボーイズ攻撃陣に多用途性をもたらすことができるだろう。

2023年NFLドラフト6巡目で指名を受けたカンザス州立大学出身のヴォーンは、「大学でやっていたことの1つで、気に入っていたことだ。単純に新たな価値が加わる」と話している。

新人時代はタッチ30回、80スクリメージヤードと、ヴォーンの起用は限定的なものだった。

どのポジションで起用されるにせよ、2024年シーズンにヴォーンのスナップ数は増えるはずだ。

ヴォーンは現在、ロイス・フリーマンやマリク・デービスといった選手も名を連ねているカウボーイズのRBデプスチャートで、エゼキエル・エリオットとリコ・ドウデルに次ぐ3番手になる可能性が高い。

シーディー・ラムやブランディン・クックスがけん引するレシーバーポジションに関して、カウボーイズはジェーレン・トルバートやジェイレン・ブルックスがより多く貢献することも期待している。そうした中で、爆発力のあるターピンも出場機会を増やせるかもしれない。22歳のヴォーンをスロットで起用するのは新たな試みであり、ヴォーンはスペースで大きなゲインを得るチャンスを手に入れる可能性がある。

現時点で、それは春に行なっている実験の1つだ。それが秋に実現するかはそのうち分かるだろう。

【RA】

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