しょうゆの不思議「面白い」 工場見学が10万人を超える 大人から子どもまで学べる体験施設 川島の金笛パーク

「金笛しょうゆ楽校」でしょうゆ造りを体験する参加者

 埼玉県川島町上伊草の老舗しょうゆ蔵・笛木醤油が運営する「金笛しょうゆパーク」の「金笛しょうゆ楽校」(工場見学)の入学者が5月下旬、10万人を超えた。10日まで、利用者に感謝する「ありがとうキャンペーン」を実施している。同施設は、2019年11月、「しょうゆでつなぐ みんなの笑顔」がコンセプトの「食べる」「学ぶ」「買う」「遊ぶ」の四つのテーマで楽しめる体験型複合施設としてオープンした。

 「金笛しょうゆ楽校」は、「学ぶ」の一環でしょうゆの不思議を分かりやすく、楽しく伝えるために開校。月曜を除いて毎日、開催。参加無料で、団体や英語見学は予約制。参加者にはしょうゆについて学べる「教科書」(62ページ)も配布。毎回、職人がクイズを交えて前蔵、こうじ蔵、仕込み蔵を案内してくれる。

 海外からの観光客らにも対応し、予約制で英語での見学も実施しているが、現在はヨーロッパやアメリカからの来訪者が多いという。日本見学会にも気軽に参加してもらえるように英語表記の教科書の準備も進めている。

 笛木醤油は1789(寛政元)年の創業。創業230年記念事業の一環で、しょうゆ蔵のレストランと直売店、ブランコや木桶トンネルで遊べる広場などを整備、伝統製法の醸造見学ができる「金笛しょうゆ楽校」を開校した。

 この日参加した水戸市の家族連れは「しょうゆの歴史、製造工程、発酵の姿が見られ、面白かった」「大人から子どもまで学べるので良いと思いました」など話していた。

 笛木吉五郎社長は「これからもたくさんの方に(しょうゆの魅力を伝え)、しょうゆに親しんでいただけるよう、日々の改善と向上に努めたい」と話した。「ありがとうキャンペーン」は金笛しょうゆ楽校入学者には金笛ノベルティ、食事・買い物3千円以上の方に特別ノベルティをプレゼントする(なくなり次第終了する場合がある)。

製造工程も見学=5月31日、川島町上伊草の笛木醤油

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