世代一番乗り優勝から6年 新垣比菜が涙の復活V「自分のゴルフじゃないような…不思議」

新垣比菜が北陸の地で復活優勝を挙げた(撮影:佐々木啓)

<ヨネックスレディス 最終日◇2日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>

苦心の末につかみとった。黄金世代の新垣比菜が4バーディ・2ボギーの「70」をマーク。トータル14アンダーで逃げ切り、6年ぶりとなるツアー2勝目を果たした。

スタートの1番パー5でバーディ奪取。難易度の高い2番パー4ではボギーを喫したが、3番から2連続バーディで序盤からゲームを優位に進めた。雨が強くなった後半でもリズムを崩さず、後続と3打差で最終18番へ。優勝を決めるパーパットを沈めると、ようやく笑顔。ギャラリーの歓声に応えた。

グリーンサイドで見守っていた吉本ひかる、大里桃子ら黄金世代の面々から祝福を受けると、思わず涙がこぼれた。2020-21シーズンにシードを喪失。そこから失意の時を過ごしていた25歳が、苦しみ抜いた末に勝ち取った復活Vだった。

優勝スピーチでは「予選の2日間では特にパットが入って、ベストスコアも更新することができました。自分のゴルフじゃないような、不思議な一週間だったと思います」と笑顔を見せた。

「きょうはショットがうまくいかなくて苦しいラウンドだったのですが、落ち着いてプレーすることができて良かった。これからももっといい結果を出せるように、頑張っていきます」

2018年の「サイバーエージェントレディス」では世代一番乗りとなるプロ初Vを挙げた。黄金世代の旗手として、大いなる期待をかけられたあの時から6年。北陸の地から新垣の第2章が始まる。

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