チェルシー、フルアムと契約満了のDFアダラビオヨ獲得が決定的に

チェルシーがフルアムとの契約満了を迎えるイングランド人DFトシン・アダラビオヨの獲得に迫っているようだ。1日、イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』などが伝えている。

現在26歳のアダラビオヨは、5歳でマンチェスター・シティの下部組織に入団。14歳でU-18チームに昇格し、2年後からはU-18チームのキャプテンも務めた。2016年2月にトップチームでビューを果たしたが、その壁は厚く、マンチェスター・シティでの公式戦出場はわずか8試合にとどまった。ウェスト・ブロムウィッチやブラックバーンへの期限付き移籍を経て、2020年10月にフルアムへと完全移籍した。

フルアムでは初年度から主力として活躍している。1シーズン目はプレミアリーグから2部チャンピオンシップへの降格を味わったものの、1年での1部復帰に貢献。今季は公式戦25試合に出場するなど、在籍4シーズンで公式戦132試合出場5ゴール2アシストを記録している。

アダラビオヨの現行契約は2024年6月30日までとなっているものの、すでに今年4月にはチームの最高給選手の1人になるという契約延長オファーを拒否していることから、今夏にフリーでフルアムを離れることが確実視されている。

そんなアダラビオヨにはニューカッスルが強い関心を示しており、一時は契約成立に近づいていることも報じられていたほか、マンチェスター・ユナイテッドも同選手に興味を示していることが明らかになっていた。

しかし、今回の報道によると、39歳ブラジル代表DFチアゴ・シウヴァが退団したチェルシーがフリーでアダラビオヨを獲得することが決定的になっているという。契約期間は明らかになっていないが、長期契約を締結する見込みとなっており、来週にはメディカルチェックを受ける予定にもなっているようだ。

なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、最初にチェルシーがアダラビオヨに接触したのは約1カ月前だった模様で、短期間で争奪戦を制する形となった。

また、7位に終わったニューカッスルが来季欧州大会の出場権を逃した一方、6位に終わったチェルシーがヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得したことも、アダラビオヨの決断に大きな影響を与えたものと見られている。

さらに、チェルシーの新指揮官就任が決定的となっているレスターのエンツォ・マレスカ監督とは、マンチェスター・シティ時代に共にしたこともあることから、関係性は問題ないと見られており、チェルシーにとってはアダラビオヨが今夏の1人目の補強となりそうだ。

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