2024明治安田J1リーグ第17節が2日に行われ、東京ヴェルディと北海道コンサドーレ札幌が対戦した。
前節ヴィッセル神戸を破った勢いで流れに乗りたい東京Vが、降格圏からの脱出を目指す札幌を『味の素スタジアム』に迎えての一戦。試合の均衡が破れたのは10分、東京Vが先制に成功する。翁長聖のスルーパスに抜け出した木村勇大が相手GK菅野孝憲に倒され、PKを獲得。木村が自らキッカーを務めると、ゴール左下隅へと流し込んだ。
20分、札幌が試合を振り出しに戻す。ペナルティエリア手前から荒野拓馬が右足を振り抜くと、シュートは相手DF千田海人に当たって軌道が変わり、ゴールに吸い込まれた。
その後しばらくは札幌が押し込む時間が続いていたものの、32分に東京Vが勝ち越しに成功する。相手のミスパスを奪ってカウンターに転じ、森田晃樹が前方へ絶妙のスルーパスを供給。抜け出した染野唯月が落ち着いてゴール左下へと流し込んだ。
さらに43分、東京Vがリードを広げる。右からのクロスをペナルティエリア左で回収した見木友哉が、角度のないところから左足を振り抜く。シュートは右ポストに当たって跳ね返ると、最後は相手DF中村桐耶にも当たってゴールに吸い込まれた。
2点ビハインドで折り返した札幌は、後半開始直後に1点を返す。スパチョークの右コーナーキックに近藤友喜が頭で合わせて押し込んだ。
次にスコアボードが動いたのは59分、東京Vが再び2点差とする。齋藤功佑が相手DFラインの背後に浮き球を供給し、反応した木村は寄せてきた相手DFを弾き飛ばしてボールを確保。さらに飛び出してきた相手GK菅野をかわし、冷静に左足でゴールネットを揺らした。
そして78分、東京Vがダメ押しの5得点目を獲得する。山見大登の浮き球スルーパスを収めた染野は、鋭い切り返しで対峙した相手DFをいなすと、ペナルティエリア手前から左足一閃。狙い澄ました一撃をゴール左下へと突き刺した。
試合終了間際に札幌が1点を返したものの、試合は東京Vが5－3で勝利。今季最多の5得点を奪った東京Vは今季2度目の連勝を収めた。一方の札幌は3連敗で最下位に転落した。次節はリーグカップや天皇杯を挟んで15日に行われ、東京Vは敵地でサンフレッチェ広島と、札幌は敵地で京都サンガF.C.と対戦する。
【スコア】
東京ヴェルディ 5－3 北海道コンサドーレ札幌
【得点者】
1－0 10分 木村勇大（東京V）
1－1 20分 荒野拓馬（札幌）
2－1 32分 染野唯月（東京V）
3－1 43分 見木友哉（東京V）
3－2 46分 近藤友喜（札幌）
4－2 59分 木村勇大（東京V）
5－2 78分 染野唯月（東京V）
5－3 90＋4分 原康介（札幌）
